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9月, 2012の投稿を表示しています

腎細胞がん治療薬としてVEGF受容体阻害剤チボザニブの承認申請をFDAに提出(アステラス製薬/Aveo)

腎細胞がん(RCC)治療薬チボザニブ は血管内皮細胞増殖因子(VEGF)の受容体R1/R2/R3の細胞内シグナルを標的とする。臨床試験は同様のマルチキナーゼ阻害剤として先行するネクサバールを対照薬とした。ネクサバールはRCC治療薬として05年承認、その後肝細胞がんに適応症を拡大、11年売上は700億円に達している。チボザニブもRCCを初回申請の入り口としたが乳がんと大腸がんへの適応拡大がP2段階にある。アステラスは契約時に一時金100億円をAveoに支払っており、今後の開発マイルストンを加えた契約金総額は7億ドル(580億円)にのぼる予定。もともとはキリンが開発したKRN951をAveoが導入していた。

経口投与の多発性硬化症(MS)治療薬AUBAGIOがFDA承認を取得(サノフィ)

多発性硬化症の経口治療薬として世界で初めて2010年秋に発売されたGilenya(日本名イムセラ)はノバルティスが直近4-6月期に3億ドル(240億円)近い世界売上を計上した。発売二年目で年間10億ドル(800億円)を超し、田辺三菱製薬が受け取る特許料収入も100億円を超す見通しだ。MS治療薬として2番目の経口剤となるAUBAGIOとの競合を跳ね返し、20億ドル製品へと一段の成長が期待される。

抗肥満薬CONTRAVEの患者組み入れが順調、武田薬品が提携するOrexigen社の株価は20%上昇 [9/7]

抗肥満薬CONTRAVEはFDAの非承認通知(CRL)から1年を経て今年2月に心血管系リスクを評価する追加臨床試験を開始した。患者組入れは順調で予定より1年早く年内に完了する見通し。この発表でOrexigen社の株価は20%上昇、5ドル台を回復した。今年2月にFDAとのSPA(Special Protocol Assessment)合意が発表されるまでは3ドルを下回っていた。

XARELTOのACS(急性冠症候群)効能拡大を求めてFDA非承認通知(CRL)に対する回答を提出(バイエル/J&J) [9/7]

抗血液凝固薬XARELTO のACS(急性冠症候群)効能追加に対してFDAが諮問委員会(5月)の非承認勧告を経てCRLを発行したのは6月。1万5000例の大規模臨床試験ATLAS-ACSにおける脱落患者1300例の取り扱いが問題とされたが2ヵ月余りでデータ処理を完了、回答提出に至った模様。 世界初のファクターXa阻害剤として承認されたXARELTO(日本名イグザレルト錠)の適応症は当初の「整形外科手術によるDVT(深部静脈血栓症)抑制」から「心房細動患者の脳卒中予防」(SPAF: Stroke Prevention in Atrial Fibrillation)へと順調に拡大してきた。 さらに追加申請した「急性冠症候群(ACS)患者の再発予防」は抗血小板剤プラビックスが2011年世界1位となる7700億円(98億ドル)を売上げる大市場の大半を占める。 XARELTOはAFで20mg錠1日1回(夕食後)の用法用量をACSでは2.5m錠1日2回として申請している。一日用量は1/4となるが価格設定とその結果、市場規模がどうなるか注目される。 20mg錠の価格は米国で5ドル強(日本は15mg錠530円)。バイエルが計上した4-6月期売上は60億円を超し、年間300億円規模が見えてきたがピーク時目標とする20億ユーロ(2000億円)にはまだ遠い。今後ACSで競合するプラビックスの価格は300mg錠で6ドル以上だったが今年5月で特許終了、後発品が50セントで参入している。 SPAF効能で先行するベーリンガー・インゲルハイムの直接トロンビン阻害剤Pradaxa(日本名プラザキサ)との競合も注目される。発売当初7ドル近かった一日価格(150mgカプセル1日2回)は5ドルに低下したが2011年世界売上は6億ユーロ(600億円)を超えた。

慢性骨髄性白血病(CML)治療薬BosulifがFDA承認を取得、ファイザーは分子標的治療薬への転換を加速

ファイザーのBosulifはグリーベック、タシグナ、スプリセルに続き4番目となる分子標的のCML治療薬。ファイザーは最近1年間でザーコリ、インライタに続いて分子標的抗がん剤3品目の承認を取得。

アステラス製薬が導入した前立腺がん治療薬XTANDIをFDAが承認

前立腺がん治療薬XTANDIはアステラス製薬がメディベーション社から導入したアンドロゲン受容体シグナル伝達阻害剤MDV3100。FDAは「ドセタキセルによる化学療法施行歴を有する転移性去勢抵抗性前立腺がん」を適応症として承認。前立腺がん患者1200例の臨床試験AFFIRMでは1日1回160mg経口投与で全生存期間を18カ月へ5ヶ月延長した。アステラスは欧州医薬品庁(EMA)の販売許可も6月に申請している。