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アトピー性皮膚炎治療薬として初めての抗体医薬品となるデュピゼント(DUPIXENT)をFDAが承認

サノフィとRegeneronが開発した抗IL-4/IL-13抗体デュピルマブ(dupilumab)である。FDAは「外用薬で適切にコントロールできない、あるいは外用薬が使用できない」成人の中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)治療薬として承認した。充填済み皮下注シリンジで300mgを1週間または2週間に1 回自己注射する。 承認の根拠となった臨床試験「グローバルLIBERTY AD」は1週間に1回(Q1W)単独投与のSOLO-I、2週間に1回(Q2W)単独投与のSOLO-II、および外用ステロイド剤(TCS)と併用した長期投与(52週間)のCHRONOS、以上3本の第3相試験からなり、総数2,119人の患者を登録した。 投与期間16週間のSOLO-IおよびSOLO-II試験では、Q1W単独投与で38%(vsプラセボ10%)、Q2W単独投与で36%(9%)の患者が試験担当医による判定で「クリアまたは殆どクリアな皮膚」(クリア皮膚)に改善した。湿疹面積および重篤度インデックス点数の75%以上改善(EASI-75)で定義された「湿疹の縮小」は、Q1Wで51%(5%)、Q2Wで44%(12%)の患者が達成した。 TCS併用のCHRONOS試験における「クリア皮膚」は16週時点で39%(12%)となり、単独投与と同水準だった。52週時点のEASI-75達成率はQ1W投与64%をQ2W投与69%が上回った。16週時点のEASI-75はQ1Wが40%、Q2Wが36%、プラセボは12.5%だった。 (参考) アトピー性皮膚炎はこれまで新薬開発が進んでいない領域である。抗IL-4/IL-13抗体デュピルマブはRegeneronが開発したVerocimune技術(マウスの遺伝子組み換えを用いる完全ヒト抗体作成技術)によって創出され、2014年11月にFDAのブレークスルー治療指定(BTD)、2016年9月に申請、優先審査となっていた。年間治療費4万㌦近い価格が設定されており、売上高10億ドルを超えるブロックバスターとなる見通しである。 Link  企業分析➜ サノフィ 、新薬開発➜ 炎症、アレルギー

サノフィとリジェネロンがアトピー治療薬dupilmabの承認申請を欧州医薬品庁に提出

 サノフィとリジェネロン(Regeneron Pharmaceuticals, Inc.)が抗インターロイキンIL-4/13抗体のアトピー性皮膚炎(AD)治療薬Dupixent(デュピゼント、一般名デュピルマブ dupilumab)の承認申請を欧州医薬品庁(EMA)に提出した。IL-4とIL-13は、アレルギー反応に重要と考えられているTh2反応の開始と維持にキーとなるサイトカインである。米国では2014年に画期的治療指定(BTD)を受け、2016年9月にFDAへの承認申請(BLA)を提出、優先審査の指定を受け、審査終了期日は2017年3月29日に設定されている。成人ADに加えて小児AD、喘息、鼻腔内ポリープ、好酸球性食道炎を対象として臨床試験が進行中。承認されれば、サノフィの子会社Sanofi Genzymeとリジェネロンが販売する。 今回の欧州申請(Marketing Authorisation Application, MAA)は合計2,500人以上の患者を登録した臨床試験プログラム「LIBERTY AD」に含まれる3本の主要試験に基づいている。外用剤でコントロール不十分な中等度から重度の成人AD患者を対象に、2本の試験(SOLO 1、SOLO 2)は単剤投与、もう1本の試験(CHRONOS)は外用ステロイド剤と併用された。   Link  企業分析➜ サノフィ  新薬開発➜ アトピー性皮膚炎

抗IL-4/IL-13抗体dupilumabの重症アトピー性皮膚炎治療薬としての承認申請をFDAが優先審査に指定

 サノフィとRegeneronが開発中の抗IL-4/IL-13抗体dupilumabについて、「管理不良の中等度から重度のアトピー性皮膚炎(AD)の成人患者」を対象とした生物薬品承認申請(BLA)をFDAが優先審査の対象として受理、処方薬ユーザーフィー法(PDUFA)に基づく審査終了目標日は 2017年3月29 日に設定された。2014年11月にブレークスルー治療に指定されている。  dupilumabはADの主要原因とされるTh2免疫反応を引き起こす IL-4 および IL-13 のシグナル伝達を阻害するモノクローナル抗体である。申請の根拠としたLIVERTY AD試験プログラムは「外用薬では管理が不十分な、中等度~重度のAD 成人患者」2,500例以上を対象として、dupilumab単剤療法(SOLO 1 およびSOLO 2)と外用ステロイド薬との併用療法(CHRONOS)の3本のフェーズIII試験を行った。   (考察)  抗体医薬によるアレルギー性疾患治療薬の開発が進んできた。2002年に重症喘息治療薬として発売されたノバルティスの抗IgE抗体ゾレアの年間売上は500億円程度にとどまっていたが、2014年に米国などで蕁麻疹の皮膚科適応症が承認されると700億円を超えて再び増加傾向にある。古い製品だが1000億円(ビリオン・ドル)を超える「ブロックバスター」となる可能性が見えてきた。  アトピー性皮膚炎も同様に、これまで新薬開発が進んでいない領域である。新規の薬効メカニズムでFDAのブレークスルー治療指定(BTD)、優先審査となった抗IL-4/IL-13抗体dupilumabが売上高10億ドルを超えるブロックバスターとなる可能性は大きいと思われる。 Link   企業分析 ➜ Sanofi  新薬開発➜ アトピー性皮膚炎

サノフィ/Regeneron共同開発のデュピルマブがアトピー性皮膚炎治療薬としてFDAのBT指定を取得

サノフィとRegeneron Pharmaceuticals社が開発中のIL-4/IL-13抗体のデュピルマブが、「局所療法ではコントロールできない、あるいは局所投与が適さない」、中等度から重度の成人アトピー性皮膚炎の治療薬としてBT指定を受けた。これは、以前に発表された第1相および2相試験で良好な結果が得られたことに基づいている。 現在は中等度から重度のアトピー性皮膚炎に対する効果的な治療法が少なく、多くの患者が広範囲の皮膚炎、かゆみ、不眠のために長期にわたり苦しんでいる。デュピルマブは、このような患者にとって新しい治療選択肢となる可能性がある。(➔ par library ) 参考: デュピルマブはIL-4受容体のαサブユニットに対する完全ヒトモノクローナル抗体で、IL-4とIL-13両方のシグナルをブロックする。IL-4とIL-13は、アレルギー反応に重要と考えられているTh2反応の開始と維持にキーとなるサイトカインである。デュピルマブは、Regeneron Pharmaceuticals社の先駆的なVelocImmune®技術(マウスの遺伝子組み換えを用いる完全ヒト抗体作製技術)によって創出され、アトピー性皮膚炎、喘息、慢性副鼻腔炎、鼻ポリープを対象疾患としてサノフィと共同開発中である。 Regeneron Pharmaceuticals社(タリータウン、ニューヨーク)は総合バイオ医薬品会社で、ARCALYST®(一般名:rilonacept)はその初の上市製品である。その他、バイエルに導出した眼疾患(滲出型加齢黄斑変性症と網膜中心静脈閉塞症)の治療薬アイリーア(Eylea)、サノフィに導出した結腸直腸癌(CRC)治療薬ザルトラップ(Zaltrap)の開発に成功している。