投稿

ラベル([3b] 海外企業まとめ)が付いた投稿を表示しています

2014年の米国医薬品市場は44兆円へ前年比10%増加

2014年の米国医薬品市場は前年比10%増加して3,739億ドル(44兆円)となった(IMS発表➔  市場動向 )。名目ベースの増加率13%は前年(2013年)の3%を大きく上回り、2001年17%に次ぐ高水準、1年間の増加金額430億ドル(5兆円)は記録を塗り替えた。 昨年発売された新薬数は近年の記録となる42品目に上ったが新薬による増加額200億ドル(2.4兆円)の大半はC型肝炎治療薬によるものだった。高価格設定の問題もあるが、C型肝炎の受診患者数が前年比10倍近くまで増加した影響も大きかった。 ブランド製品の平均値上げ率は13.5%に上った。しかし、リベートや出荷後値引きを合算すると実質は5-7%の値上げだった。特許期間終了(パテントクリフ)による市場縮小119億ドル(1兆4000億円)は、ピークとなった2012年の293億ドル(3兆5000億円)から大きく減少している。

グローバル製薬企業の 2013 年決算、ジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)が好調

 海外大手 10 社の 2013 年決算は半数の5社で売上高が減少した(前年は7社)。このうち前年に続き減収となったのはファイザー(4%減)、メルク(5%減)、AZ(6%減)、ブリストトル・マイヤーズ(BMS、6%減)の4社で、残り1社は減収に転じたサノフィ(1%減)だった。前年減収だったノバルティ ス(4%増)、リリー(2%増)、GSK(1%増)の3社は回復。残る2社、J&J(8%増)とロシュ(6%増)、は前年に続いて増収だが医療用医薬品だけを見ると J&J(12%増)の好調ぶりが突出している。とくに新製品の前立腺がん治療薬 Zytiga と抗血液凝固薬イグザレルトが大きく伸びた。  減収の企業では主力製品が特許切れとなった「2012 年問題」の影響が続いている。12 年にはコレステロール低下剤リピトール(ファイザー)、抗ぜんそく薬シングレア(メルク)、抗精神病薬セロクエル(AZ)、抗血小板薬プラビックス(BMS /サノフィ)など各社の大型製品が合計で2兆円減少したが。13 年も1兆円近く減った。  医療用医薬品の売上順位は、ロ シュがメルクとサノフィを抜いて前年の5位から3位へ躍進、J&Jは AZ を追い越し8位から7位に上昇した。1 位ファイザー、2 位ノバルティスの順位は変わらないが1 兆円以上あった差は半減した。

ジョンソン・アンド・ジョンソン(J&J)が再度、通期の業績予想を上方修正

J&Jの通期予想 は医療用医薬品の好調(1-9月期10%増)から上方修正。前立腺がん治療薬Zytiga、抗血液凝固薬イグザレルトなどの新薬が貢献、欧州特許が終了した抗リウマチ薬レミケードも堅調。買い推奨を継続するアナリストは田辺三菱から導入したSGLT-2阻害剤の糖尿病治療薬Invokanaに注目している。

グローバル大手製薬企業10社のうち8社が減収:主力製品の特許切れによる「パテントクリフ」が2012年決算を直撃

グローバル企業の2012年決算は主力製品の特許終了が影響し、大手10社のうち8社で連結売上高が減少、うち3社は2ケタの大幅減収だった。2011年世界売上トップのコレステロール低下薬リピトール(ファイザー)、2位の抗血小板薬プラビックス(BMS/サノフィ)、9位の抗精神病薬セロクエル(AZ)の特許が終了、「2012年問題」として懸念されてきたとおりの惨状となった。連結売上はBMSが17%、AZが15%、ファイザーが10%と大幅に減少した。しかし、12年のファイザーの株価は15%上昇し、2年間の累積上昇率は42%となり、サノフィ(48%)に続く2位だった。BMSも2年間で20%上昇、NY市場の上昇率12%を上回った。いつもながら気の早い株式市場は「パテントクリフを乗り越える高分子シフト」の成功を織り込んできたようだ。一方、抗リウマチ薬fostamatinibが難航するなど、高分子医薬品の開発に遅れたAZの株価は2年間横ばいだった。

主要製品の特許終了が業績を圧迫する「2012年問題」が本格化

2012年問題(特許の崖) が本格化し、第3四半期(7-9月)は大手10社のうち7社が減収。7-9月期は特許終了となった抗血小板剤プラビックスや高血圧治療薬ディオバンの影響で、サノフィとノバルティスが減収に転じた。喘息治療薬シングレアにも後発品が参入し、10-12月期はメルクも減収に転じる見通し。グローバル大手10社のうち減収とならないのはロシュとバイエルの2社だけとなる。