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レムデシビル 第3 相臨床試験、標準療法よりも中等症COVID-19 患者の臨床症状有意に改善

ギリアドが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の中等症入院患者を対象にとしたレムデシビルの第3 相SIMPLE 試験の主要結果を発表した。 標準治療に加え、現在開発中のレムデシビル 5 日間および10 日間投与群と、標準治療群とを比較する非盲検試験である。試験では、第11 日目に臨床改善がみられる患者の割合は、レムデシビル 5 日間投与群(5 日群)が標準治療群(標準群)より65%高いことが明らかにされた [オッズ比(OR):1.65 (95% CI; 1.09-2.489; p=0.017)]。レムデシビル10 日間投与群(10 日群)の標準群に対する臨床改善のオッズ比も肯定的な傾向がみられたが、有意差は認められなかった[OR:1.31; (95% CI 0.88-1.95); p=0.18]。何れの群にも、新たな安全性シグナルは認められなかった。主要結果は4 月29 日に発表され、詳細なデータは 5 月 27 日にNEJM 誌に掲載された。この試験では拡大フェースを設け、人工呼吸器の使用例を含む 5,600 人を追加登録することとした。

中外製薬およびシンガポールA*STAR、COVID-19 に対する抗体医薬の共同研究を開始

中外製薬は、中外製薬グループの在シンガポール研究拠点のChugai Pharmabody Pte Ltd.(CPR)が、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と共に、新型コロナウイルス 感染症(COVID-19)に対する抗体医薬の共同研究を開始したと発表した。   この研究は、A*STAR 関連機関のシンガポール免疫学ネットワーク(SIgN)のシニア主席研究員Dr. Cheng-I Wang の研究チームにより見出された、COVID-19 治療の抗体藥候補に関するものである。リード抗体は多様性の高い人工ヒト抗体ライブラリから得られ、COVID-19 のSARS-CoV-2 に対する中和能を示している。CPR は、抗体研究では世界トップクラスの技術力を活かし、抗体の最適化を進め、独自の抗体工学技術を適用して開発候補を作製する。

国内COVID-19 ワクチン開発、BIKEN/アンジェスグループに続き、塩野義が着手を表明

塩野義製薬は、SARS-CoV-2 によるCOVID-19 に対する予防ワクチンの開発を決定したと発表した。塩野義製薬としては、感染症を重点疾患領域に掲げる製薬企業として、公的機関やアカデミア、パートナー企業と連携し、COVID-19 に対する治療薬の創製、ワクチンの開発ならびに抗体検査キットの提供に向けた取り組みを進めていく。 グループ会社のUMN ファーマは、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の支援する研究開発課題である「COVID-19 ワクチン開発に関する研究」に2020 年3 月より参画し、UMN ファーマの有する昆虫細胞などを用いたタンパク発現技術を活用した組換えタンパク抗原の作製を進めている。

Roche Diagnostics、SARS-CoV-2 抗体検査薬を開発, 5 月初旬にCE マーク、EUA 取得目指す

ロシュは、新型Coronavirus SARS-CoV-2 の抗体検査藥Elecsys Anti-SARSCoV-2 の開発および上市予定を発表した。本検査薬は、重症急性呼吸器症候群を引き起こすSARS-CoV-2 に暴露した人々に存在する抗体を検出する体外診断薬である。ロシュ の方針として、5 月初旬までに、本検査薬に対するCE マークおよび米FDA による緊急使用許可(EUA)の取得をそれぞれ目指している。 抗体検査は、virus に感染した人、特に感染した可能性があるものの症状の発生を伴わなかった人を識別するのに有用である。加えて、医療従事者や飲食提供者などの感染リスクの高い職業に従事する人に対して、免疫獲得の状態を判断することによって、業務従事の可否を判断する一助になると考えられる。今後のCOVID-19 に対する免疫獲得の機序解明により、本検査が社会的な混乱の収束に役立つことが期待される。 04/17 ROG , COVID-19 Roche develops new serology test to detect COVID-19 antibodies - The new Elecsys Anti-SARS-CoV-2 serology test can support the detection of antibodies against SARS-CoV-2 in patients who have been exposed to the virus which causes COVID-19

COVID-19重症患者におけるレムデシビル投与成績

New England Journal Of Medicine 誌(DOI: 10.1056/NEJMoa2007016)に、“Compassionate Use of Remdesivir for Patients with Severe Covid-19”と題する報告が掲載された。 レムデシビルはギリアドサイエンスが開発中のRNA ポリメラーゼ阻害ヌクレオチドアナログであり、エボラウイルス 治療薬として第2 相試験段階にある。  レムデシビルを少なくとも1 回投与された61 人の患者のうち、8 人のデータを分析から除外した(治療後のデータの無い7 人と投与エラーの1 人)。データ分析対象とした53 人の内訳は米国22 人、欧州またはカナダ22 人、日本9 人であった。ベースライン時、30 人の患者(57%)が人工呼吸を受けていて、4 人(8%)が体外式膜型人工肺(ECMO)療法を受けていた。追跡期間中央値の8日間に、酸素サポート受療グループで36人の患者(68%)に改善が認められ、人工呼吸を受けている30 人の患者のうち17 人(57%)が抜管された。合計25 人の患者(47%)が退院し、7 人の患者(13%)が死亡した。死亡率は、侵襲的換気療法を受けている患者では18%(34 人中6 人)、侵襲的換気療法を受けていない患者では5%(19 人中1 人)であった。 コンパッショネートユース制度によりレムデシビルで治療された重度のCOVID-19 で入院した患者コホートにおいて、患者53 名中36 人(68%)に臨床上の改善が観察された。レムデシビル療法の有効性を判定するには、進行中の無作為化・プラセボ 対照試験の結果を見る必要がある。

COVID-19 迅速抗体検査キットの緊急時使用許可

FDA が、Cellex Inc.申請の、医療関係者によってCOVID-19 が疑われる個人から採取された血液検体(血清、血漿、全血等)中に存在するSARS-CoV-2 virus に対するIgM およびIgG 抗体の定性的に検出する迅速抗体検査キットqSARS-CoV-2 IgG/IgM Rapid Test について、緊急時使用許可(EUA)を認可した。本検査キットがSARS-CoV-2 virus に対する最初の承認された抗体検査法となった。 qSARS-CoV-2 IgG/IgM Rapid Testは、ヒトの免疫反応の一部としてウイルスに対して生成されたSARS-CoV-2 抗体のIgM およびIgG の検出キットである。SARS-CoV-2 に対するIgM 抗体は一般に最初の感染から数日後に血中に検出されるが、感染過程との関係は十分に解明されていない。SARS-CoV-2 に対するIgG 抗体は感染後、暫く経過後に検出可能になる。 本検査法の特徴は以下の通り。 1) 検体は血清、血漿、または全血から10μL を使用。 2) 迅速で簡便で、1 検査当り15 分で結果が判明、機器は一切不要。 3)手ごろな価格で実施できる。特別の訓練は不要で、時と場所を選ばずに実施可能。 4) 正確で信頼性の高い検査能力から、医師はCT スキャンや他の検査結果と合わせて、即 刻患者の状態を判断できる。

Sanofi Pasteur とTranslate Bio、COVID-19 に対する新mRNA ワクチンの共同開発契約締結

サノフィのワクチングローバル事業部門Sanofi Pasteur とRNA(mRNA)療法の臨床ステージの開発企業Translate Bio は、共同でCOVID-19 に対するmRNA ワクチンを開発すると発表した。今回の提携は、感染症に対する新規mRNA ワクチンの開発を目指して2018年に両社間で締結した既存の契約にCOVID-19 を加える内容である。 サノフィ にとって、今回の提携は新規のCOVID-19 ワクチン候補を開発する取り組みとして2 番目の提携となる。2020 年2 月、サノフィ は、新規COVID-19 ワクチン候補の開発を前進させるために、米国生物医学先端研究開発局(BARDA;Biomedical Advanced Research and Development Authority)との提携を発表している。BARDA との契約で、サノフィは、COVID-19 に対するタンパク質ベースの組換えワクチン候補の開発を開始する。

FDA、重症COVID-19 肺炎に対するGenentech のアクテムラ の第3 相試験の実施を認可

ロシュ のグループ企業Genentech は、同グループの中外製薬と大阪大学が共同開発したヒト化抗ヒトIL-6 受容体モノクローナル抗体ACTEMRA(US)/ROACTEMRA (EU)(一般名:トシリズマブ)(遺伝子組換え)について、米国生物医学先端研究開発局(BARDA)と共同で実施する無作為化、二重盲検、placebo 対照第3 相臨床試験の実施について、FDA の承認を取得した。同試験では、重症COVID-19 肺炎による成人入院患者におけるアクテムラ静注と標準的な医療措置の併用の安全性および有効性を評価する。主要評価項目および副次評価項目には、臨床状態、死亡率、人工呼吸器および集中治療室(ICU)等が含まれる。患者は無作為化後60 日間追跡され、有効性の初期の証拠を検証するために中間解析が実施される予定である。これは、この状況におけるアクテムラの最初のグローバルな臨床試験で、米国を含む全世界で約330 人の患者を目標として、4 月初旬に可及的早期に患者登録を開始する予定である。

デング熱ワクチンの開発

03/18, Takeda , Vaccine , Dengue The Lancet publishes papers from two studies of Takeda’s dengue vaccine candidate タケダ薬品が開発中の4価デング熱ワクチンTAK-003に関する論文2報をランセットが掲載した。継続中の申請用フェーズ3試験TIDESの18カ月解析およびフェーズ2試験DEN-204の48か月最終解析により、2回接種による有効性が確認された。

COVID-19に対するファイザーの取り組み

03/13 PFE , COVID-19 Pfizer Outlines Five-Point Plan to Battle COVID-19 ファイザーは5項目からなる活動計画を発表した。1)自社の研究資源を外部機関と共有する、2)社内で専門研究チームを組織する、3)臨床試験の経験と知見を提供する、4)製造能力を提供する、5)将来に向けて迅速な対応能力を改善する。

COVID-19の治療をめざす抗体医薬

03/12 LLY , Antibody therapies , COVID-19 AbCellera and Lilly to Co-develop Antibody Therapies for the Treatment of COVID-19 リリーはCOVID-19の治療と予防をめざす抗体医薬をAbCelleraと共同開発する。米国で回復した初期の患者一名から単離された500を超える特異抗体から開発候補を選別する。AbCelleraはカナダのバンクーバーを拠点とする未公開バイオベンチャーで2012年に設立された。

田辺三菱製薬カナダ子会社Medicago、SARS-CoV2 virus 対応植物由来virus 様粒子作成成功

カナダのQuebec に拠点を置く田辺三菱製薬のカナダ子会社Medicagoは、新型Coronavirus感染症(COVID-19)への取組みにおいて、植物由来virus 様粒子(VLP)の作成に成功したと発表した。COVID-19 を惹起するSARS-CoV-2 virus の遺伝子解析結果の報告から、わずか20 日後に当該Coronavirus に対応するvirus 様粒子(VLP;Virus Like Particle)の作成に成功した。COVID-19 のVLP 作製は、ワクチンを開発するための第一歩であり、Medicago は安全性と有効性に関する前臨床試験を実施している。本前臨床試験が順調に進めば、ヒトでの臨床試験を2020 年夏(7 月/8 月)までに開始するために規制当局と協議する予定である。

抗HIV薬によるCOVID-19治療の有効性

03/09 AbbVie , HIV Drug , COVID-19 AbbVie Partnering with Global Authorities to Determine Efficacy of HIV Drug in Treating COVID-19 アッヴィは各国の行政機関と提携してCOVID-19治療における抗HIV薬の効果を検証する。当面の対象はカレトラ(ロビナビル/リトナビる配合錠)となるが売上高への影響はないことを言明している。 (参考) プロテアーゼ阻害薬カレトラは10年前(2010年)には13憶ドルを売り上げ、ギリアドのアトリプラ(30億ドル)とツルバダ(26億ドル)とに次ぐ3番手の大型製品だった。アッヴィにとっては唯一の抗HIV主力製品だったが2019年売上は3億ドルと激減している。ちなみに2019年のトップ製品はギリアドのインテグラーゼ阻害薬ビクタルビ(47億ドル)および逆転写酵素阻害薬を中心とする合剤GENVOYA(39億ドル)、GSKグループViiVのインテグラーゼ阻害薬合剤トリウメグ(33億ドル)となっている。

COVID-19に関する各社の取り組み状況

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03/03 タケダ薬品 新型コロナウイルス感染症への新たな取り組み - ラジーヴ・ヴェンカヤ ワクチンビジネストップが語る 02/26 Gilead , COVID-19 Gilead Sciences Initiates Two Phase 3 Studies of Investigational Antiviral Remdesivir for the Treatment of COVID-19 ギリアドはエボラ出血熱にたいして開発中の抗ウイルス薬レムデシビルによるCOVID-19に対する治療に向けて2本のフェーズ3試験を開始する 02/24 GSK , coronavirus (COVID-19) Clover and GSK announce research collaboration to evaluate coronavirus (COVID-19) vaccine candidate with pandemic adjuvant system GSKは中国企業クローバー社が開発したコロナウイルス(COVID+19)に対するワクチン候補をパンデミック抗原性補強( アジュバント )システムを用いて共同開発する。 02/18 Sanofi , COVID-19 vaccine Sanofi joins forces with U.S. Department of Health and Human Services to advance a novel coronavirus vaccine サノフィは米国DHHSと協力してコロナウイルスに対する新規ワクチンの開発を進める 02/18 JNJ , COVID-19 Johnson & Johnson to Expand Partnership with U.S. Department of Health & Human Services to Accelerate the Discovery of Potential COVID-19 Treatments J&JはCOVID-19に対する治療法の発見を加速するために米国DHHSとのパートナーシップを拡大する 02/03 GSK , 2019-nCoV , Collaboration CEPI and GSK announce coll...

タケダ薬品がCOVID-19に対する血清療法の開発に着手

03/04 Takeda , COVID-19 Takeda Initiates Development of a Plasma-Derived Therapy for COVID-19 タケダ薬品はコロナウイルス感染症(COVID-19)に対する血清療法の開発を開始した。コード番号TAK-888としてポリクローナル 超免疫グロブリン(H-IG)製剤を開発する。

COVID-19(2019-nCoV)ワクチン開発に向けた国際協力

CEPI (The Coalition for Epidemic Preparedness Innovations)とグラクソスミスクライン(GSK)は、新型Corona virus COVID-19(2019-nCoV)のワクチン開発に向けた国際的取り組みを強化するための協働を発表した。GSK はアジュバント技術を提供し、ワクチン候補の迅速な開発を支援する。 CEPI は、将来起こりうる疾患の流行を止めるワクチンの開発を目的とした、2017 年にDavos 会議で発足した公的機関、民間企業、慈善団体、市民団体による革新的なパートナーシップである。10 億$の資金調達目標のうち、すでに7.5 億$超を達成している。CEPI が優先事項として取り組む疾患には、Ebola virus、Lassa virus、Middle East Respiratory Syndrome coronavirus, Nipah virus, Rift Valley Fever及びChikungunya virus.等がある。 GSK は、様々なアジュバントシステムを活用した先進的なワクチン開発のリーディング企業である。アジュバントは免疫応答を高めるために一部のワクチンに添加するもので、それによって、感染症に対しワクチン単体よりも、強力かつ長期に持続する免疫を作り出すことができる。1 回の接種に必要な抗原量を抑えられるため、ワクチンの生産数量を増やすことができる利点がある。

インフルエンザ治療薬ゾフルーザの適応症拡大をFDAが承認

Oct 18 , 2019  Roche , Influenza Roche announces FDA approval of Xofluza (baloxavir marboxil) for people at high risk of developing influenza-related complications 抗インフルエンザ・ウイルス薬ゾフルーザの「発症48時間以内のインフルエンザ患者の合併症悪化リスク」への適応症拡大をFDAが承認。FDAの初回承認は昨年(2018年)10月、急性・「合併症をともなわない」、発症48時間以内のインフルエンザ患者が対象だった。

エボラウイルスに対するワクチンをメルクが開発、FDAが承認申請を受理

FDA Accepts Merck’s Biologics License Application (BLA) and Grants Priority Review for V920 , the Company’s Investigational Vaccine for Ebola Zaire Virus 各国の行政機関と共同してエボラウイルスに対するワクチン開発に取り組んできたメルクがようやく承認申請を果たした。一方でグラクソはこれまでの研究資産をNPO法人Sabinワクチンに譲渡すると発表した。2017年まで活発だったジョンソン&ジョンソンの取り組みは停滞している。 ファーマセットLibrary項目へのリンク  Merck , Vaccine

感染症領域の研究開発を移管する計画をサノフィが公表

サノフィはエボテック(Evotec)主導によるオープンイノベーション研究基盤を設立して 感染症領域 の研究開発を移管する交渉中 2018年3月8日 »  Sanofi ,  Infectious disease ,  Diversification

造血幹細胞移植にともなうサイトメガロウイルス感染症にたいする予防薬

New England Journal of Medicine Publishes Phase 3 Clinical Study of PREVYMIS™ (letermovir), Merck’s New CMV Prophylaxis Medicine December 6, 2017 造血幹細胞移植 にともなう サイトメガロウイルス感染症 にたいする予防薬として11月にFDAが承認したレテルモビル(販売名 PREVYMIS、メルク)の第3相臨床試験をNEJM誌が掲載。