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抗Trop-2 ADC 薬TRODELVY, FDA が治療歴の有る転移性TNBC 患者の治療法として承認

抗体薬物複合体の開発企業Immunomedics, Inc.(Immunomedics)は、FDA が、転移性疾患に対して少なくとも2 回の前治療歴を有する転移性トリプルネガティブ乳癌(mTNBC)の成人患者の治療法として抗Trop-2 ADC 薬TRODELVY (sacituzumab govitecan-hziy)を承認した。TRODELVYはトロポブラスト細胞表面抗原-2 に対するヒト型モノクローナル抗体hRS7 IgG1k (sacituzumab)1 分子に7~8(平均7.6)分子のtopoisomerase 阻害剤SN-38 を結合したリンカー(CL2A)を組み込んだADC 薬である。再発または難治性の転移性TNBC患者の治療法としてFDAによって承認された最初のADC藥であり、FDA によって承認された最初の抗Trop-2 ADC 薬でもある。TRODELVY の承認審査は、FDA の加速承認プログラムにおいて、単一群、多施設、第2 相試験における奏効率(ORR)と奏効期間(DoR)に基づいて、加速承認(Accelerated approval)、Breakthrough Therapy (BT)と優先審査に指定されて承認された。

MEK阻害薬による蔓状神経線維腫を有する神経線維腫症1 型小児患者の治療

アストラゼネカ とメルクが開発中のkinase阻害剤KOSELUGO (一般名:セルメチニブ)について、FDA が、症候性で手術不能な蔓状神経線維腫(PN)を有する2歳以上の神経線維腫症1型(NF1)の小児患者の初の治療法として承認した。KOSELUGOは、細胞外シグナル関連kinase(ERK)経路の上流レギュレーターであるMEK1/2の阻害剤である。MEK とERK はどちらも、多様な種類の癌で活性化されるRAS 制御のRAF-MEK-ERK経路の重要な構成因子でもある。 本品は、NF1 PN 小児患者の治療に関して、2019 年4 月にFDA からBreakthrough Therapyの指定を受けた。2019 年12 月に希少小児病藥に指定、2018 年2 月には希少病藥に指定、2018年8 月にEU でも希少病薬の指定を受け、2018 年12 月にはSwissmedic からも希少病薬の指定を受けている。

世界初の赤血球成熟化因子ルスパタセプトをFDAが承認

04/03 BMY , MDS , Erythroid maturation agent (EMA) U.S. Food and Drug Administration (FDA) Approves Reblozyl® (luspatercept-aamt), the First and Only Erythroid Maturation Agent, to Treat Anemia in Adults with Lower-Risk Myelodysplastic Syndromes (MDS) 世界初であり唯一の赤血球成熟化因子ルスパタセプト(製品名:Reblozyl)を低リスク骨髄異形成症候群の成人患者の貧血治療としてFDAが承認した。

COVID-19 迅速抗体検査キットの緊急時使用許可

FDA が、Cellex Inc.申請の、医療関係者によってCOVID-19 が疑われる個人から採取された血液検体(血清、血漿、全血等)中に存在するSARS-CoV-2 virus に対するIgM およびIgG 抗体の定性的に検出する迅速抗体検査キットqSARS-CoV-2 IgG/IgM Rapid Test について、緊急時使用許可(EUA)を認可した。本検査キットがSARS-CoV-2 virus に対する最初の承認された抗体検査法となった。 qSARS-CoV-2 IgG/IgM Rapid Testは、ヒトの免疫反応の一部としてウイルスに対して生成されたSARS-CoV-2 抗体のIgM およびIgG の検出キットである。SARS-CoV-2 に対するIgM 抗体は一般に最初の感染から数日後に血中に検出されるが、感染過程との関係は十分に解明されていない。SARS-CoV-2 に対するIgG 抗体は感染後、暫く経過後に検出可能になる。 本検査法の特徴は以下の通り。 1) 検体は血清、血漿、または全血から10μL を使用。 2) 迅速で簡便で、1 検査当り15 分で結果が判明、機器は一切不要。 3)手ごろな価格で実施できる。特別の訓練は不要で、時と場所を選ばずに実施可能。 4) 正確で信頼性の高い検査能力から、医師はCT スキャンや他の検査結果と合わせて、即 刻患者の状態を判断できる。

EZH2 阻害剤TAZVERIK(tazemetostat)を類上皮肉腫治療薬としてFDAが加速承認

Epigenetic 治療薬開発に特化しているバイオ医薬品企業Epizyme, Inc. (Epizyme)が開発中の、ヒストンメチルトランスフェラーゼ、EZH2 阻害剤TAZVERIK(一般名:tazemetostat)錠について、FDAは、成人および16歳以上の小児患者の、完全切除が不適な転移性または局所進行類上皮肉腫治療薬として、第2 相臨床試験における奏効率と奏効期間に基づいて加速承認を認可した。NDA 提出は2019 年5 月23 日。 本効能は、奏効率と奏効期間に基づいて加速承認の下で、優先審査並びに希少病薬の指定も受けて承認された。本効能を継続的に維持するには、確認試験での臨床上のベネフィットを検証し、ラベルへの記載(一変申請)が承認条件である。 転移性または局所性進行類上皮肉腫の患者を対象とした、多施設、非盲検、単一群ホート(コホート5) からなるEZH-202 試験(NCT02601950)において、TAZVERIKの投与を受けた合計62 人中、ORR(95%信頼区間)は15%(7%、26%)で、1.6%の患者が完全奏効、13%が部分奏効を達成した。67%が6 カ月それ以上の奏効期間を達成した。

甲状腺眼症(TED)の治療薬としてHorizon Therapeutics のteprotumumab をFDAが承認

FDA が、Horizon Therapeutics plc(Horizon)が開発中の甲状腺眼症(TED)の治療薬としてTEPEZZA(一般名:teprotumumab-trbw)を承認した。TEPEZZA は、重度の進行性の視力を奪う可能性が高く、眼球突出(眼球の膨らみ)、複視、視力障害、痛み、炎症、顔の外観の異常さを伴う、自己免疫疾患のTED の治療薬としてFDA が承認した最初で唯一の医薬品である。TEPEZZA は、完全にヒトmAb であり、3 週間に1 回、合計8 回の注入で患者に投与されるinsulin 様成長因子1 受容体(IGF-1R)の標的阻害剤である。 BLA の提出は、2019 年7月6 日、PDUFA のゴールは2020 年3 月8 日に設定されていた。本品はBreakthroughTherapy、優先審査、希少病指定、さらにはファストトラック指定の下で承認された。

FDA、消化管間質腫瘍患者の稀な変異に対する初の標的療法AYVAKIT (avapritinib)を承認

FDA は、胃腸管、最も一般的には胃または小腸に発症する腫瘍の一種で、血小板由来成長因子受容体α(PDGFRA)のexon 18 変異を保有する、切除不能または転移性消化管間質腫瘍(GIST)治療薬としてBlueprint Medicinesが開発したkinase 阻害剤のAYVAKIT (avapritinib)を承認した。本承認には、最も一般的なexon 18 変異のPDGFRA D842V 変異を含むGIST が治療対象に含まれる。 2019 年6 月のNDA提出から、FDAのBreakthrough Therapy、ファストトラック、優先審査、希少病の各指定を受けて2020 年1 月9 日に承認された。 承認の根拠となったのは、PDGFRA 遺伝子D842V 変異を有する38 人の患者を含む、PDGFRA 遺伝子exon 18 変異を有するGIST 患者43 人を含む臨床試験結果である。患者は、AYVAKIT 300 mg または400 mg を1 日1 回(QD)経口投与された。 主要評価項目no 奏効率は84%(完全奏効率7%、部分奏効率77%)であった。PDGFRA 遺伝子 D842V 変異陽性患者のサブグループの奏(完全奏効率8%、部分奏効率82%)であった。奏効期間中央値は未達であるが、exon 18 変異陽性の奏効患者の61%は6 カ月以上奏効を持続した(進行中の奏効患者の31%の追跡期間は6 カ月未満)。

ENHERTU、複数の治療歴の有るHER2 陽性切除不能/転移性乳癌の治療薬の米国承認取得

第一三共とAstraZeneca は、米国FDA が。転移状態にあり2 回以上の抗HER2 ベースのレジメンの治療を受けている、成人女性の切除不能または転移性HER2 陽性乳癌患者の治療薬として、抗HER2 抗体薬物複合体(ADC)のENHERTU® (fam-trastuzumab deruxtecan-nxki)を承認したと発表した。本効能は、癌に対する奏効率と奏効持続期間に基づいて迅速プログラムのうちの加速承認により承認された。本効能の承認を継続させるには確認試験で臨床上のベネフィットを証明し、ラベルへの記載を行わなければならない。 FDA の承認は、HER2 陽性転移性乳癌の女性患者184 人を対象に、ENHERTU(5.4 mg/ kg)単剤療法の単一群からなるピボタル第2 相DESTINY-Breast01 試験結果に基づいている。試験結果は、完全奏効率4.3%(n = 8)と部分奏効率56.0%(n = 103)を含む、全奏効率(ORR)60.3%を示した(n = 111; 95%CI:52.9-67.4)。2019 年8 月1 日時点で、奏効期間(DoR)の中央値は14.8 カ月(95%CI:13.8-16.9)であった。さらに、フォローアップの中央値の11.1 カ月において、無増悪生存期間(PFS)の中央値が16.4 カ月((95%CI:12.7-未達)との試験結果がSan Antonio 乳癌シンポジウム(SABCS19)で報告され、同時にNEJM 誌にも掲載された。

FDA、FETROJA(cefiderocol)を他の治療の選択肢の無い複雑尿路感染症治療薬として承認

塩野義製薬が、FETROJA(cefiderocol)について、「他の治療の選択肢が無い、もしくは限られた 18 歳以上の患者における、グラム陰性菌による腎盂炎を含む複雑尿路感染症(cUTI)治療」を適応としてFDA から販売承認を取得した。 グラム陰性菌のカルバペネム 系抗菌剤に対する耐性獲得には、3 つの機序が関連するが、FETROJA はそれらに影響されずに抗菌力を発揮する初のβラクタム 系抗菌剤である。今回の承認は、複雑尿路感染症を対象にした国際共同試験(APEKScUTI)とカルバペネム耐性菌感染症を対象にした、国際共同試験(CREDIBLE-CR)の結果を基に評価された。また、FDA からQIDP の指定を受けて、優先審査で審査を受け、市販後の独占期間が5 年延長される特典を取得した。EU では2019 年3 月に承認申請が受理されている。

FDA、中国BeiGene 申請BTK 阻害剤BRUKINSA をMantle 細胞リンパ腫治療薬として承認

中国北京と米国Cambridge, Mass.とに拠点を置き、癌治療の革新的な分子標的薬および癌免疫療法の開発と商業化を目指しているバイオ医薬品上市企業のBeiGene、Ltd.が申請中の経口1 日2 回(BID)投与のBTK 阻害剤BRUKINSA(zanubrutinib)( BGB-3111)のNDA について、少なくとも1 回の前治療歴の有る成人の再発・難治性Mantle 細胞リンパ腫(r/r MCL)患者の希少病治療薬としてFDA から加速承認制度の下で承認された。 BRUKINSAは、 中国企業BeiGene が創製した最初の承認製品で、世界中の癌患者の治療を変革するという同社の目標に向けた重要なマイルストンである。この加速承認は、サロゲートエンドポイントに用いた奏効率(ORR)に基づくもので、本効能の承認を継続的に維持するには、第3 相確認試験で臨床上のベネフィットを証明する結果を以って、一変申請により標準承認への移行の承認を取得し、ラベルにその旨を記載することが義務付けられている。

FDA、ROS1 陽性転移性NSCLCに対して、NTRK 遺伝子融合陽性固形癌治療薬ROZLYTREK 承認

FDA がROS1 陽性転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の成人患者の治療薬として、ロシュが開発中のROZLYTREK(一般名:エントレクチニブ)を承認した。また、既知の後天性耐性変異をしていない神経栄養性チロシン受容体キナーゼ(NTRK)遺伝子融合陽性で、転移性であるか、外科的切除が重度の後遺症をもたらす可能性がある、および治療後に進行したか、満足のいく代替療法がない、固形腫瘍の12 歳以上の成人および小児患者の治療について、ROZLYTREK 100 mg & 200mg カプセルをそれぞれ、加速承認、希少病薬および優先審査に指定して認可した。 今回の承認は、ピボタルな第2 相STARTRK-2、第1 相STARTRK-1 および第1 相ALKA-372-001 試験についての統合解析の結果、および第1/2 相STARTRK-NG 試験データに基づいている。統合解析では、ROZLYTREK は、乳癌、胆管癌、結腸直腸癌、婦人科癌、神経内分泌癌、非小細胞肺癌、唾液腺癌、膵癌、肉腫癌、甲状腺癌などのいくつかの固形癌について評価が行われた。ROS1 陽性の転移性NSCLC に対して、ROZLYTREK は78%の癌患者の腫瘍を縮小し [全奏効率(ORR); N = 51]、奏効期間(DoR)は、1.8~36.8+カ月の範囲であった(n=40/51)。ROZLYTREK はまた、NTRK 遺伝子融合陽性、局所進行または転移性固形癌患者の半数以上の癌を縮小し(ORR = 57%; N = 54)、10 種類の癌でORR が観察された(DoR の範囲は2.8〜26.0+カ月でn=31/54)。ROZLYTREK に対するORR は、ベースライン時に中枢神経系転移陽性患者にも認められた。

FDA、約10 年振りの新骨髄線維症治療薬としてセルジーン のINREBIC (フェドラチニブ)を承認

FDA が、intermediate-2 またはHigh リスクの原発性または二次性(真性多血症後または本態性血小板減少症後)骨髄線維症の成人患者の治療薬として、優先審査でセルジーンのINREBIC(フェドラチニブ)を承認した。 フェドラチニブは、野生型および活性化変異陽性Janus 関連 kinase 2(JAK2)、およびFMS-like tyrosine kinase 3(FLT3)に対するキナーゼ阻害活性を示す経口薬である。JAK2 を選択的に阻害し、ファミリーメンバーのJAK1、JAK3 & TYK2 よりもJAK2 に対する選択的阻害活性が強力である。JAK2 の異常な活性化は、骨髄線維症や真性赤血球増加症などの骨髄増殖性腫瘍に関連している。 INREBICの 開発プログラムは、INREBIC の投与を1 回以上を受けた(30 mg~800 mg) 608 人の患者を対象にした複数の臨床試験(JAKARTA およびJAKARTA2 を含む)から構成されている。これらのうち前にruxolitinib の治療を受けた97 人を含む。459 人が骨髄線維症であった。JAKARTA 試験では、これまでにJAK 阻害剤の治療を受けていないintermediate-2 またはHigh リスクの原発性または2 次性(真性赤血球増加症後または肝性血小板減少症後)の骨髄線維症患者は、脾臓が肥大し、血小板数が50 x109 / L 以上(ベースライン血小板数の中央値は214 x 109 / L(16%が<100 x 109 / L 及び84%が≥100x 109 / L)の患者を対象に、INREBIC の1 日1 回経口投与の有効性と安全性をプラセボ と比較した。JAKARTA 試験では、ベースラインから6 サイクル終了後(24 週目)、4 週のフォローアップスキャンで評価すると、プラセボ投与患者の1%(n=1/96)に脾臓の容積の減少が認められたのに対して、INREBIC 400 mg 治療では37%(n=35/96)の患者に脾臓の容積が、35%以上の減少が認められた(p <0.0001)。なおINREBIC には、Wernicke’s 脳症(ビタミン B1欠乏に起因する神経学的緊急事象)を含む重篤かつ致命的な脳症に対する黒枠付き警告が付されている。

FDA、非転移性去勢抵抗性前立腺癌患者の新規治療薬としてNUBEQA(ダロルタミド)を承認

FDA が、バイエルの非ステロイド性アンドロゲン受容体阻害剤(ARI)のダロルタミド(NUBEQA) 300 mg 錠を承認した。この承認は、非転移性去勢抵抗性前立腺癌(nmCRPC)患者に対する治療薬としての承認であり、ダロルタミド+アンドロゲン除去療法(ADT)を評価した第3 相ARAMIS 試験において有効性の主要評価項目の無転移生存期間(MFS: metastasis-free survival)が中央値でプラセボ+ ADT の18.4 カ月に対して、40.4 カ月と有意(p<0.0001)に延長したことに基づいている。MFS は、盲検下独立判定委員会(BICR)により確認された無作為化割り付けから遠隔転移の初回発現または評価可能な最終画像診断から33 週以内に原因を問わない死亡の何れか早い時点までの期間と定義されている。 追加的な有効性の副次評価項目の全生存期間(OS)には延長傾向が認められたが、OS データは MFS の最終解析時点ではまだ不十分であった。MFS の結果は、プラセボ+ ADT と比較した疼痛増悪までの期間の延長によってさらに支持された。その他、細胞障害性化学療法までの期間および症候性骨関連事象までの期間の結果も、ダロルタミドの有効性を支持するものであった。

FDA、複雑性尿路・腹腔内感染症治療薬RECARBRIO(imipenem/cilastatin/relebactam)を承認

FDA が、メルク/MSDのRECARBRIO(imipenem / cilastatin/ relebactam)1.25 g /バイアル 注射用製剤を新規併用抗菌剤として承認した。RECARBRIO の有効成分のimipenem と cilastatin は2011 年にジェネリック版が出現しているPRIMAXIN の有効成分として知られているが、新たな併用相手のβ-ラクタマーゼ 阻害剤relebactam が新有効成分(NME)であることから、配合剤としてもNME 扱いとなる。

FDA、核外輸送蛋白阻害XPOVIO(selinexor)を再発・難治性多発性骨髄腫治療薬として承認

FDA は、少なくとも4 回以上の前治療歴が有り、病勢としては2 剤以上のプロテアソーム阻害剤、2 剤以上の免疫調節剤および抗CD38 モノクローナル抗体の治療に抵抗性を示す再発または難治性多発性骨髄腫(RRMM)の患者の治療薬として、Karyopharm Therapeutics, Inc.(Karyopharm)申請の核外輸送蛋白質阻害剤XPOVIO(一般名:selinexor)錠について、コルチコステロイド のデキサメタゾンとの併用療法を迅速承認した。 申請の根拠となったのは、RRMM 患者を対象にした、多施設単一群非盲検第2b 相STROM 試験の結果である。STROM 試験のパート2 では、RRMM 患者122 人に毎週第1 日目と3 日目にXPOVIO 80 mg とdexamethasone 20 mg を併用投与された。患者83 人は、ボルテゾミブ、カルフィルゾミブ、レナリドミド、ポマリドミドとダラツムマブに難治性を示した。主要評価項目は国際骨髄腫作業グループ(IMWG)によるMM の統一効果判定に基づいた独立評価委員会(IRC)の判定による奏効率(ORR)で、患者83 人のサブグループで25.3%であった。厳密な完全奏効1 人、完全奏効0、最良奏効4 人、部分奏効16 人が含まれている。奏効までの期間の中央値は4 週間、奏効持続期間の中央値は3.8 カ月であった。

ROZLYTREKが世界ではじめてNTRK 融合遺伝子陽性進行・再発固形癌の製造販売承認を日本において取得

中外製薬は、ROS1/TRK 阻害剤ROZLYTREK(一般名:entrectinib)カプセル100 mg、同200 mg について、NTRK 融合遺伝子陽性の進行・再発の固形癌を効能とした製造販売承認を厚生労働省より取得したと発表した。ROZLYTREK は、先駆け審査指定制度対象品目および希少疾病用医薬品の指定を受けていて、世界に先駆けての製造販売承認の取得である。 本剤は、ROS1(c-ros 癌遺伝子、及びTRK(神経栄養因子受容体)ファミリーを強力かつ選択的に阻害する経口投与可能なtyrosine kinase 阻害剤である。ROZLYTREKは、ROS1 及びTRK kinase 活性を阻害することにより、ROS1 又はNTRK 融合遺伝子を有する癌細胞の増殖を抑制する。ROZLYTREK は、前治療後に病勢が進行した、または許容可能な標準治療のないNTRK 融合遺伝子陽性局所進行又は遠隔転移を有する成人及び小児の固形癌に対し、FDA よりBreakthrough Therapy に、EMA よりPRIME(PRIority Medicines)に指定された。 承認は、オープンラベル、多施設、国際共同、第2 相臨床STARTRK-2 試験成績に基づいている。有効性評価は、NTRK 融合遺伝子陽性固形癌の成人患者51 人を対象に行った。また、小児の有効性評価は海外第1/1b 相STARTRK-NG 試験に登録されたNTRK 融合遺伝子陽性固形癌患児5 人で行った。一方、安全性評価はSTARTRK-2 試験に加え、2 つの海外第I 相STARTRK-1 試験およびALKA 試験の3 本の試験に登録された339 人を中心に行った。有効性評価は、① STARTRK-2試験で、RECIST ver.1.1 に基づく独立評価委員判定による奏効率は56.9%(29 人/51人)(95%CI: 42.3~70.7%)であった。② STARTRK-NG 試験で、RECIST ver.1.1 及びRANO 規準に基づく試験担当医師の判定で、5 人中4 人に奏効が認められた。

FDA、前治療歴のある悪性リンパ腫治療薬としてジェネンテックのADC 薬POLIVY を加速承認

ジェネンテックは、FDA が、少なくとも2 つの前治療歴を有する、再発または難治性(R / R)びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)の成人患者の治療に、bendamustine+RITUXAN (rituximab) (BR)との併用療法によりPOLIVY (polatuzumab vedotin-piiq) を加速承認したと発表した。 POLIVYは、first-in-class の抗CD79b 抗体薬物複合体(ADC)である。CD79b タンパク質は、一部の非ホジキンリンパ腫(NHL)に影響を与える免疫細胞であるB 細胞の大部分に特異的に発現しており、新治療法の開発に有望な標的となっている。POLIVY はCD79b に結合し、抗癌剤の送達を通じてこれらのB 細胞を破壊する。POLIVY は、ロシュがSeattle Genetics のADC 技術を使用して開発しており、現在複数のタイプのNHL の治療について評価中である。 GO29365 試験は、R / R 濾胞性リンパ腫またはびまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)に対してbendamustine+RITUXAN(rituximab) (BR), 又はGAZYVA(obinutuzumab)との併用療法により、POLIVY の安全性、忍容性および抗腫瘍活性を評価するグローバル第Ib /2 相、無作為化、臨床試験である。 BR 単独の治療を受けた患者の18%(n=7/40、95%CI:7-33)が完全奏効(CR)を達成したのに対して、POLIVY+BR 併用療法を受けた患者では、40%が完全奏効を示した(n =16 / 40、95%CI:25〜57)。完全または部分奏効を達成したPOLIVY+ BR で治療を受けた患者の64%(n=16/25)が少なくとも6 カ月の奏効期間(DOR)を達成したのに対し、BR 単独では30%(n = 3/10)が6 カ月の奏効期間を示した。さらに、POLIVY+BR 併用療法を受けた患者の48%(n = 12/25)は、BR 単独治療を受けた患者の20%(n = 2/10)と比較して、少なくとも1 年のDOR を示した。

FDA、ノバルティス買収AveXis 申請の脊髄性筋萎縮症(SMA)遺伝子治療ZOLGENSMA を承認(5月24日)

FDAが、ノバルティス が2018 年4 月に買収したAveXis 社のZOLGENSMA (onasemnogene abeparvovec-xioi)を、生存運動neuron1(SMN1)遺伝子に2 対立遺伝子を有する脊髄性筋萎縮症(SMA)の2 歳未満の小児患者の治療薬として承認した。ZOLGENSMA は、診断時に症状発現前の患者を含め、SMA 治療薬としてFDA によって承認された最初で唯一の遺伝子治療法である。FDA のファーストトラック、Breakthrough Therapy、優先審査、希少病薬の各指定を受け、希少小児病優先審査バウチャーも承認取得スポンサーに発行された。 ZOLGENSMA の有効性は、オープンラベルの単一アームの進行中のSTR1VE 試験と、完了したオープンラベル、単一アーム、用量漸増のSTART 試験で評価された。患者は生後6 カ月前にSMA と一致する臨床症状の発症を経験した。全ての患者が遺伝的に2 対立遺伝子SMN1 遺伝子の欠失、2 コピーのSMN2 遺伝子、およびSMN2 遺伝子のexon7 におけるc.859G>C 修飾能を欠失していた。全ての患者は、ELISA で測定して、ベースラインで1:50 以上の抗adeno 随伴viral vector 9(AAV9)抗体力価を有していた。両試験において、ZOLGENSMA は単回の静脈内投与により送達された。 有効性の主な証拠は、進行中の臨床試験においてZOLGENSMA で治療された21 人の患者の結果に基づいている。小児期発症型SMA 患者の自然史と比べて、ZOLGENSMA の治療患者は、発達期の運動の標準機能に達する能力の有意な改善が示された(頭部のコントロール、支持なしで座る能力など)。

FDA、PIK3CA 変異陽性のHR+/HER2-進行乳癌患者に対する最初で唯一のPIQRAY を承認(5月24日)

閉経後女性および男性の、HR+/HER2-で、内分泌療法をベースにしたレジメンによる治療中又は治療後に病勢が進行し、FDA 承認のコンパニオン診断法(CDx)によって検出されたPIK3CA(PI3K)変異陽性進行性又は転移性乳癌患者の治療法としてフルベストラントとノバルティスが開発中のPI3K 阻害剤PIQRAY (一般名:alpelisib, 旧BYL719) の併用療法を承認した。本品はFDA のAssessment Aid(AAid)Pilot Project およびReal-Time Oncology Review(RTOR)のPilot Program の指定を受け、優先審査にも指定を受けて審査された。 PIK3CA 遺伝子はHR+HER2-乳癌における最も変異を起こし易い遺伝子で、HR+HER2-乳癌患者の凡そ40%に認められる。PIK3CA 変異は、腫瘍の増殖、内分泌治療に対する抵抗性、および総合的な予後不良にも関連している。 PIQRAY はPIK3CA 変異の影響を標的としており、HR+進行乳癌における内分泌抵抗性の克服に役立つ可能性がある。 申請の根拠としたSOLAR-1 試験試験は、CDK4 / 6 阻害剤の治療の有無にかかわらずアロマターゼ阻害剤の治療中又は治療後に病勢が進行したPIK3CA変異陽性HR+HWER2-の閉経後の女性および男性の、進行または転移性乳癌患者を対象に、フルベストラントとの併用によるPIQRAY を評価する、グローバル、ピボタル第3 相、無作為化、二重盲検、placebo 対照試験である。本試験では572 人の患者が無作為化され、患者を中央での腫瘍組織評価に基づいてPIK3CA 突然変異コホート(n = 341)、またはPIK3CA 非突然変異コホート(n = 231)のいずれかに割り付けた。各コホート内で、PIQRAY [1 日1 回(QD) 300 mg]とフルベストラント (28 日を1サイクルとして500 mg をサイクルの第1 日、第15 日に投与)、またはプラセボとフルベストラント投与群に1:1 に無作為化した。フルベストラント単独と比較してPIQRAY とフルベストラントとの併用は、主要評価項目であるPFSを中央値で約2 倍に延長した( 11.0 カ月vs 5.7 カ月; HR = 0.65、95%CI:...

ヤンセンのFGFR阻害薬erdafitinibを膀胱癌治療薬としてFDAが加速承認(4月12日)

FDA は、白金製剤含有化学療法の治療中または治療後に進行した、局所進行あるいは転移性膀胱癌の成人患者の治療薬として、ヤンセンのFGFR1、FGFR2、FGFR3 & FGFR4 阻害剤BALVERSA(erdafitinib)を加速承認制度の下で、Breakthrough Therapyおよび優先審査に指定して承認審査を行い、認可したと発表した。患者は、FDA が承認したコンパニオン診断法(CDx)を使用してBALVERSA の治療に選択することが義務づけられている。CDx はQIAGEN が開発した“Therascreen FGFR RGQ RT-PCR Kit”で、BALVERSA と同時に承認された。 BALVERSA の有効性は、化学療法による治療後に進行した、FGFR2 またはFGFR3 の遺伝子変異を伴う、局所進行または転移性膀胱癌患者87 人を登録した臨床試験で検討された。これらの患者における全体の奏効率は32.2%であり、2.3%が完全奏効(CR)を達成し、ほぼ30%が部分奏効(PR)を示した。奏効期間は平均5.5 カ月継続した。本試験の被験者の約4 分の1 は、これまでに局所進行または転移性膀胱癌患者の標準治療法である抗PD-L1 / PD-1 抗体療法の治療を受けていた。抗PD-L1 / PD-1 抗体療法に反応していなかった患者で、BALVERSA に対する反応が認められた。