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バイエルの血友病A治療薬第VIII因子(BAY 81-8973)を日本に申請

バイエル薬品は、遺伝子組換え第VIII因子(rFVIII)製剤BAY 81-8973の製造販売承認申請を行った。申請の根拠となったのは3本の国際共同第3相試験(LEOPOLDプログラム)の結果である。LEOPOLD I試験は12~65歳の重症血友病Aの男性患者80例を対象としてBAY 81-8973の有効性と安全性を評価する試験である。LEOPOLD II試験では、同じく12~65歳の重症血友病Aの男性患者を対象として定期補充療法と出血時補充療法を比較した。LEOPOLD Kids試験は12歳以下の小児患者を対処として有効性と安全性を評価した。 LEOPOLD II試験ではBAY 81-8973の定期補充療法が出血時補充療法と比較して推定年間出血率の中央値を93~97%減少させた。臨床的に重要な薬剤関連の有害事象は認められず、インヒビター(抗体)の発現も認められなかった。 【参考】 6月20~25日に開催された国際血栓止血学会(ISTH2015)において、血友病Aの治療法に関する新データが発表された。 リンク ]   経営分析➜ バイエル

欧州医薬品委員会CHMP、6月定例会議でノバルティスのHDAC阻害薬パノビノスタットの承認勧告を採択

EMA医薬品委員会(CHMP)は、6月定例会議でノバルティスのエピジェネティックHDAC阻害薬パノビノスタット(商品名:FARYDAK)、ヘッジホッグシグナル伝達阻害薬のsonidegib(商品名:ODOMZO)を含む5件の新薬の承認勧告を採択した。パノビノスタットはボルテゾミブおよび免疫調節剤を含む前治療歴のある再発・難治性多発性骨髄腫に対して、sonidegibは根治手術または放射線治療が不適な成人の局所進行基底細胞癌の治療である。3件の酵素補充療法の承認勧告が採択された。肝生細胞を先端医療とする申請は非承認の勧告となった。 リンク ]   経営分析➜ Novartis   新薬開発➜ 血液がん   市場分析➜ 血液がん

ECがBMSのオプジーボをメラノーマ治療薬として承認

欧州委員会(EC)は、ブリストルマイヤーズ-スクイブのPD-1阻害薬ニボルマブ(商品名:オプジーボ)を、BRA変異の有無にかかわらず、進行メラノーマ治療薬として承認した。オプジーボはECから承認された最初のPD-1阻害薬となった。 承認は、2本の第3相CheckMate-066/037試験の結果に基づいている。CheckMate-066試験では未治療の進行メラノーマ患者を対象として、オプジーボ群(210例)群とDTIC群(208例)を比較した。1年生存率は、オプジーボ群73%、DTIC群42%で、オプジーボ群では死亡リスクが58%低減した[HR=0.42(99.79%CI:0.25-0.73、p<0.0001)]。 CheckMate-037試験ではイピリミマブ(承認名:ヤーボイ)の治療歴またはBRAF遺伝子変異が確認されている場合はBRAF阻害薬の治療歴のある進行メラノーマを対象とし、オプジーボ群(272例)と化学療法群(133例)を比較した。奏効率の中間解析ではオプジーボ群32%、化学療法群11%であった。オプジーボの効果はBRAF変異やPD-L1の発現の有無を問わず認められた。 リンク ]   経営分析➜ Bristol-Myers   新薬開発➜ 皮膚がん   市場分析➜ 皮膚がん

第一三共のFXa阻害抗凝固剤エドキサバンが欧州でCrCL制限なしの承認を取得

欧州委員会(EC)は、第一三共のFXa阻害抗凝固剤エドキサバン(商品名:リクシアナ)を“非弁膜症性心房細動患者の脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制、および静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症及び肺塞栓症)の治療及び再発抑制”の両適応を承認した。リクシアナは、2014年1月に2本の国際共同第3相試験(ENGAGE AF-TIMI48試験とHOKUSAI-VTE試験)の結果に基づき欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請(MAA)を提出し、2015年4月23日のEMA医薬品委員会(CHMP)から承認勧告を受けていた。 米国FDA承認内容との差: 米国ではCrCL>95mL/minの腎機能正常の患者に対して使用禁忌としているが、ECは使用禁忌としていない。また、深部静脈血栓症に対してFDAは発症予防を承認していないが、ECは治療と予防を承認した。 リンク ]   経営分析 ➜ 第一三共     新薬開発➜ 循環・代謝系    市場分析➜ 抗血栓薬

アムジェンのPCSK9阻害剤レパサのBLAをFDA諮問委員会が承認勧告

 FDAの内分泌・代謝用薬諮問委員会(EMDAC)はアムジェンのエボロクマブ(商品名:レパサ)のBLAを審議し、ホモ接合体家族性高コレステロール血症の治療薬としての承認を満場一致で採択した。その他の高コレステロール血症関連の効能については、賛成11票、反対4票で承認を採択した。FDAはエボロクマブの審査ゴールを2015年8月27日に設定している。  BLAの根拠:約6,800例の患者データに基づいている。第3相試験では、高コレステロール血症でスタチン療法中の患者、スタチン療法不耐患者、ヘテロ接合(HeFH)家族性高コレステロール血症患者、HoFH患者を対象に有効性と安全性を評価した。 リンク ]   経営分析 ➜ Amgen   リンク 新薬開発➜ コレステロール、中性脂肪、肥満   リンク  市場分析➜ コレステロール低下剤

EvaluatePharmaの2020年売上予測で1位ヒュミラ、2位レブラミド、3位オプジーボ

EvaluatePharmaの2020年の医薬品売上予測で、1位アダリムマブ(商品名:ヒュミラ、アッヴィ/エーザイ)、2位レナリドミド(商品名:レブラミド、セルジーン)、3位ニボルマブ(商品名:オプジーボ、BMS/小野薬品)であった。 オプジーボの売上は2014年の2,900万ドルから156%増加して81億ドルまで伸びると予測し、一気に3位に躍進した。2020年までに市場全体としては5%成長すると予測している。 以下、4位シタグリプチン(商品名:ジャヌビア、メルクなど)、5位リバロキサバン(商品名:イグザレルト、バイエル/J&J)、6位エタネルセプト(商品名:エンブレル、アムジェン/武田/ファイザー)。7位フマル酸ジメチル(商品名:テクフィデラ、バイオジェンなど)、8位インフリキシマブ(商品名:レミケード、J&J/メルク/田辺三菱)、9位ベバシズマブ(商品名:アバスチン、ロッシュ)、10位肺炎球菌ワクチン(商品名:プレベナー13、ファイザーなど)と続く。 リンク ]   経営分析  ➜ AbbVie  ➜ エーザイ  ➜ Bristol-Myers Squibb (BMS)   ➜ メルク/ MSD   ➜ 武田薬品  ➜ Bayer  ➜ Pfizer  ➜ J&J   ➜ 田辺三菱

サノフィのPCSK9阻害薬プラルエントをFDA諮問委員会が承認勧告

FDA内分泌・代謝用薬諮問委員会(ENDAC)がサノフィとRegeneronが共同開発中のアリロクマブ(商品名:プラルエント)のBLAを審議し、賛成13票、反対3票で承認勧告を採択した。本BLAはBioMarinから購入した優先審査バウチャーを使用して審査されている。審査のゴールは、先に申請したアムジェンのエボロクマブを1ヵ月追い越し、2015年7月24日に設定された。 BLAの根拠:10件の第3相試験の結果(対象5,000名以上)に基づいている。ODYSSEYプログラムで得られた臨床データは、アリロクマブの一貫した良好なLDL-C低下作用を示している。 リンク ]   経営分析 ➜ Sanofi   リンク  新薬開発➜ コレステロール、中性脂肪、肥満   リンク  市場分析➜ コレステロール低下剤

ジャヌビアとネシーナの心血管系の安全性を確認する大規模試験が完了

メルク/MSDのDPP-4阻害剤シタグリプチン(商品名:ジャヌビア)と武田薬品のDPP-4阻害剤アログリプチン(商品名:ネシーナ)の心血管系への影響を評価した大規模試験の結果が第75回米国糖尿病学会(ADA)において報告された。 シタグリプチンとプラセボを比較したTECOS試験では2008年12月~2012年7月までに38ヵ国において、合計14,735例の患者をシダグリプチン群(7,332例)とプラセボ群(7,339例)に無作為に割り付け、心血管系の主要複合評価項目(最初のイベント発生までの期間)副次複合評価項目(心血管系疾患死、非致死性心筋梗塞または脳卒中のいずれかが最初に確認されるまでの期間)について評価した。その結果、シタグリプチン群のプラセボ群に対する非劣性が示された(HR:0.99、95%CI:0.89~1.11、非劣性検定p<0.001)。この試験において、心不全による入院、総死亡率、急性膵炎の発生率、膵癌の発生率、心血管系死、心血管系以外の死亡のいずれにおいても両群間に差はみられなかった。 また、アログリプチンの心血管系への影響を評価したグローバルEXAMINE試験では心血管系イベントによる死亡、非致死性心筋梗塞または脳卒中、または入院を要する心不全のリスクがアログリプチン群とプラセボ群で同等であることが示された。 リンク ]   経営分析 ➜ メルク/ MSD   ➜ 武田薬品   リンク ]   市場分析➜ 経口糖尿病治療薬   リンク ]  新薬開発➜ 糖尿病

ヤンセンの多発性骨髄腫(MM)治療薬ダラツムマブ、BLAローリング申請を開始

ヤンセンは、多発性骨髄腫(multiple myeloma)の治療薬として、抗CD38モノクローナル抗体のダラツムマブ(daratumumab)の生物製剤承認申請(BLA)のローリング申請を開始したと発表した。ダラツムマブは2013年5月に多発性骨髄腫を対象としてFDAからbreakthrough therapy(BT)指定を受けていた。BLAは、ASCO2015で発表された第2相MMY2002(SIRIUS)試験、第1/2相GEN501試験を含む4本の臨床試験結果を基に構成されている。 ダラツムマブはデンマークのGenmabが創製し、ヤンセンは2012年8月にグローバルライセンス契約を締結している。多発性骨髄腫は米国では白血病、リンパ腫に次いで多い造血器腫瘍であり、世界では年間約11万人が新たに診断され、約8万人が死亡すると推定されている。 [ リンク ]   経営分析 ➜ J&J   [ リンク ] 新薬開発 ➜ 血液がん

メルク(MSD)のバイトリンがシンバスタチン単剤と比較して心血管イベントなどのリスクを低下

メルク(MSD)の高コレステロール血症治療薬の配合剤バイトリンVytorin(エゼチミブ/シンバスタチン)とシンバスタチン単剤(製品名:ゾコールZocor)の治療効果を比較した長期・大規模試験(IMPROVE-IT試験)の結果がNEJM誌に掲載された。メルクは、バイトリンとエゼチミブ(商品名:ゼチーア)の心血管系イベント抑制に関する新効能の追加申請にIMPROVE-IT試験データを提出した。 IMPROVE-IT試験は不安定狭心症、非ST上昇型/ST上昇型急性心筋梗塞を含む急性冠症候群(ACS)で入院後10日以内の18,144名のハイリスク患者を対象とした国際共同無作為化試験である。重大な心血管系イベント(無作為化後30日以内に発症した、心血管系死、非致死性心筋梗塞、不安定狭心症、冠動脈再開術による入院など)の件数は、バイトリン群のほうがシンバスタチン単剤群より有意に少なかった。また、7年目の心血管系イベント発生率は、シンバスタチン単剤群34.7%、バイトリン群32.7%(相対リスク低下;6.4%、絶対リスク低下;2%、ハザード比;0.936、95%CI;0.887-0.988、p=0.016)であった。 [ リンク ]  経営分析 ➜ Merck(MSD)    リンク ] 新薬開発  ➜ 循環・代謝系

腫瘍免疫治療薬として注目を集めるPD-1阻害剤のニボルマブとペンブロリズマブ、他にも抗PCSK9抗体のコレステロール低下剤エボルマブなどの承認をCHMPが勧告

欧州医薬品庁(EMA)の医薬品評価委員会(CHMP)は5月の定例会議で新薬6品目、ジェネリック薬2品目、効能追加6件の承認勧告を採択した。癌免疫療法薬では、メルクのキートルーダ(一般名:ペンブロリズマブ)、ブリストルマイヤーズ・スクイブ(BMS)のオプジーボ(一般名:ニボルマブ)、United Therapeutics EuropeのUnituxin(一般名:dinutuximab)の3剤が含まれている。今回の承認勧告の効能は、キートルーダがメラノーマ、ニボルマブが非小細胞肺癌、Unituxinが小児神経芽細胞腫である。 このほか、アムジェンの抗PCSK9抗体薬RAPATHA(一般名:エボルクマブ)が、成人の原発性高コレステロール血症または混合型脂質異常症の効能でfirst-in-classの承認勧告を受けた。抗PCSK9抗体薬として競合するサノフィのアリロクマブは2015年1月に審査が開始されている。 [ リンク ]  経営分析 ➜ Merck(MSD)  ➜ Bristol Myers   ➜ Sanofi    [ リンク ]  新薬開発 ➜ 肺がん  ➜ 皮膚がん