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8月, 2015の投稿を表示しています

ノバルティスのファリーダックをECが承認

ECは、ノバルティスのヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤ファリーダックFARYDAKカプセル(一般名:パノビノスタットpanobinostat: LBH589)を「ボルテゾミブおよび免疫調節剤(IMiD)など2種類以上の治療歴のある再発または難治性多発性骨髄腫患者に対して、ボルテゾミブとデキサメタゾンその併用療法」として承認した。HDAC阻害剤では、多発性骨髄腫に対するはじめての承認である。 承認の根拠となった第3相無作為化試験(PANORAMA試験)では、ボルテゾミブおよびIMiDを含む2種類以上の治療歴のある再発・難治性多発性骨髄腫患者147例のサブグループ解析において、無増悪生存期間(PFS)、奏効率(ORR)などで良好な結果が示されている。 ファリーダックは、本年2月にFDAにより承認された。また、日本では7月3日に承認され、8月31日に発売された。 リンク ]   経営分析 ➜ Novartis  新薬開発➜ 血液がん  市場分析➜ 血液がん

アムジェンのPCSK9阻害薬レパサをFDAが承認

 FDAは、アムジェンのPCSK9阻害薬エボロクマブevolocumab(商品名:レパサRepatha)を予定通り承認した。PCSK9は、LDL受容体を標的として分解させるタンパク質で、LDL-Cを血中から取り除く肝臓の働きを低下させる。レパサはPCSK9と結合してPCSK9が肝細胞表面のLDL受容体に結合することを阻害する。  承認されたレパサの効能・効果は、「さらにLDL-Cの低下が必要な成人ヘテロ接合型家族性高コレステロール血症(HeFH)、または臨床的に動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)患者における、食事療法とスタチン最大耐量への補助療法」としての使用、ならびに「さらにLDL-Cの低下が必要なホモ接合型家族性高コレステロール血症(HoFH)患者における、食事療法とその他のLDL-C低下療法の補助療法」としての使用である。レパサの心血管系疾患の罹患率および死亡率への影響に関してはまだ確認されていない。レパサは、140mgを2週毎、あるいは420mgを毎月、自己注射する。  第3相試験において、ASCVDまたはHeFH患者の場合、レパサはプラセボに比べてLDL-Cレベルを54~77%低下させた。また、ASCVD患者の90%がLDL-Cレベル70mg/mL以下を達成した。HoFH患者では、プラセボと比較してLDL-Cレベルを約30%低下させた。  米国では、HeFHあるいはHoFH患者の総数は100万人と推定されている。 リンク ]   経営分析 ➜ Amgen   新薬開発➜ コレステロール、中性脂肪、肥満   市場分析➜ コレステロール低下剤

EMAが武田薬品のイクサゾミブの販売許可申請を受理

武田薬品の新経口プロテアソーム阻害薬イクサゾミブixazomi(MLN9708)の再発・難治性多発性骨髄腫に対する販売許可申請(MAA)を欧州医薬品庁(EMA)が受理した。本剤は7月23日に加速承認審査制度の適用指定をEMAのCHMPより受けており、審査期間は210日から150日に短縮される。 イクサゾミブは、米国と欧州で2011年に多発性骨髄腫、2012年にAL amyloidosisについて希少病薬の指定を受け、2014年12月には再発・難治性AL amyloidosisについてFDAよりBreakthrough Therapy(BT)指定を受けている。なお、米国では7月15日にはFDAにNDAを提出している( ➜ per news )。 今回のEUへの申請の根拠は、第3相TOURMALINE-MM1試験の中間解析に基づいている。この試験は、722例の再発・難治性多発性骨髄腫患者を対象にイクサゾミブ+レナリドミド+デキサメタゾンと、プラセボ+レナリドミド+デキサメタゾンを比較した無作為化二重盲検国際共同試験である。 リンク  経営 分析 ➜ 武田薬品   新薬開発➜ 血液がん

ECがノバルティスのオドムゾを成人局所進行基底細胞癌治療薬として承認

ECは、ノバルティスのhedgehogシグナル伝達経路を制御する選択的smoothened阻害薬であるオドムゾODOMZO(sonidegib、LDE225)を根治切除術や放射線治療を受けられない成人の局所進行性基底細胞癌(laBCC)の治療薬として承認した。今回の承認は、laBCC患者を対象にした第2相BOLT試験の結果に基づいており、EMAのCHMPが6月度定例会議で承認勧告を採択したことによる( ➜ par news )。米国では7月24日に承認され、オーストラリアやスイスでも既に承認済みである。 基底細胞癌(BCC)は、メラノーマ以外の皮膚癌の80%以上を占め、進行性BCCはBCC全体の1~10%である。進行性BCCに対する治療の選択肢はほとんどないのが実情である。高齢者の増加と紫外線照射量の増加などにより、世界的にBCCの発症率は毎年10%程度上昇している。 リンク ]   経営分析➜ Novartis   新薬開発➜ 皮膚癌   市場分析➜ 皮膚癌

ベムラフェニブのBRAF V600変異陽性固形腫瘍に対するバスケット試験

Memorial Sloan Kettering Cancer Center(MSK)の研究者らが、初のバスケット臨床試験結果をNEJM誌(N Engl J Med 2015; 373 :726-736)に発表した。特定の遺伝子変異に基づいた薬剤の反応性を複数の腫瘍について探索する新しい臨床試験デザインである。 BRAF V600は、メラノーマをはじめとする様々な癌種に認められる遺伝子変異である。この変異を有するメラノーマ以外の癌(肺癌、大腸癌、卵巣癌、多発性骨髄腫、乳癌など)に対して、ベムラフェニブ(中外/ロシュ、商品名ゼルボラフ、日本では、メラノーマに対して2014年12月に承認されている)の効果を検討す第2相試験がMSKを中心に世界23のセンターで実施された。 主要評価項目は奏効率(ORR)、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)などであった。 非小細胞肺癌(NSCLC)におけるORRは42%(95%CI;20-67)、PFS 中央値は7.3 ヵ月(95%CI;3.5-10.8)であった。Erdheim–Chester 病 またはLangerhans 細胞組織球増殖症に対するORR は43%(95%CI;18-71)、治療期間中央値は5.9 ヵ月(範囲;0.6-18.6)であった。