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12月, 2015の投稿を表示しています

アドセトリスとオプジーボ併用の非ホジキンリンパ腫に対する試験開始

Seattle Geneticsとブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は、再発・難治性非ホジキンリンパ腫(NHL)を対象としたアドセトリスAdcetris(一般名:ブレンツキシマブ ベドチン)とオプジーボOpdivo(一般名:ニボルマブ)の併用の第1/2相試験を開始したと発表した。 アドセトリスは、ホジキンリンパ腫(HL)や一部のNHLの細胞表層上に発現しているマーカーであるCD30に対するモノクローナル抗体と強力な殺細胞性薬剤を結合した抗体薬物複合体(ADC)薬剤である。 このオープンラベル、多施設臨床試験は、用量設定第1相部分と、単一群の第2相部分よりなる。米国、カナダ、欧州の核施設で実施され、120例を登録する予定である。 オプジーボは現在、単剤あるいは併用療法により、多発性骨髄腫、慢性骨髄性白血病、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫などの血液癌で評価中である。また、自己血液幹細胞移植とアドセトリスの治療に失敗したホジキンリンパ腫の治療いついてFDAからBreakthrough Therapy指定を受けている。 Link   企業分析➜ Bristol-Myers Squibb  新薬開発➜ 血液がん  市場動向➜ 血液がん

CHMPがアストラゼネカのチカグレロルによる心筋梗塞既往歴のある患者の継続治療について承認勧告

欧州医薬品庁(EMA)のヒト用医薬品委員会(CHMP)は、アストラゼネカのチカグレロルticagrelor(欧州の商品名:Brilique)を、「心筋梗塞の既往歴を有し、アテローム血栓性イベントの再発リスクの高い患者」の治療薬として追加承認を勧告した。チカグレロル90mgはEUでは、急性冠症候群(ACS)における心血管死、心筋梗塞および脳梗塞の発症抑制を適応として承認されている。今回の承認勧告は、「チカグレロル60mgをイベント発症後最初の1年間を抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)で治療後の継続治療として開始する」というものである。FDAは2015年9月3日にチカグレロル(製品名Brillinta)60mgの継続治療について承認している。 今回のCHMPの肯定的な見解は、21,000例以上の患者を対象とした大規模アウトカム試験PEGASUS TIMI-54試験の結果に基づいている(➜ par news )。 Link   企業分析➜ AstraZeneca  新薬開発➜ 循環器系疾患  市場動向➜ 抗血液凝固薬、抗血小板剤、他

中外製薬が創製したALK阻害剤アレクチニブをFDAが加速承認

ロッシュグループのGenentech Inc.(Genentech)のALK阻害剤アレクチニブalectinib(商品名:アレセンサAlecensa)をクリゾチニブ不応または不耐容のALK陽性の転移性非小細胞肺癌(NSCLC)の治療薬として、FDAが加速承認した。アレセンサは2013年6月にBT指定を受け、2015年9月20日にNDA提出、同時に優先審査に指定され、申請後3カ月で承認された。 FDAの承認根拠とされたのは、2本の第1/2相試験である。NP28761試験はクリゾチニブ投与後に病勢進行したALK陽性NSCLC患者87例を登録し、アレセンサの有効性と安全性を検討した非盲検多施設共同試験。また、NP28673試験はクリゾチニブ投与後に病勢進行が認められたALK陽性NSCLC患者138例を対象としている。主要評価項目である奏効率は、それぞれの試験で38%と44%であった。脳転移に対する有効性も確認された。 Link   企業分析➜ Roche 、 中外製薬  新薬開発➜ 肺がん 、 ALK阻害剤   市場動向➜ 肺がん

アステラスとBellicum社がCAR-T療法で提携契約を締結

アステラス製薬の子会社Agensys, Inc.(Agensys)は、自社が開発した前立腺幹細胞抗原(PSCA:Prostate Stem Cell Antigen)抗体を養子細胞療法に用いる開発・商業化の権利をBellicum Pharms. Inc. (Bellicum)に供与するライセンス契約を締結した。 PSCAは前立腺癌、膵臓癌、膀胱癌、食道癌、胃癌などに発現する癌抗原である。Bellicumが開発中のBPX-601は、PSCAを標的とするCAR-T細胞の活性、増殖および持続に関する薬理学的制御を可能にするGoCAR-T細胞療法である。Agensysが保有するPSCA抗体に関する技術を導入することにより、BPX-601開発の加速化を図る。 通常のCAR-T療法では、CAR遺伝子が導入されたT細胞が癌細胞と結合すると同時に、T細胞が制御不能な状態で活性化される。GoCAR-T細胞は癌細胞と結合してもrimiducidがないと活性化しない。rimiducidを投与して初めてT細胞が活性化され、癌細胞への攻撃が開始されるため、CAR-T療法の副作用を低減すると期待される。 Link   企業分析 ➜ アステラス製薬  新薬開発 ➜ CAR-T細胞療法  ➔ 前立腺がん

5-FU過剰投与等の中和剤としてWellstatのVistogardをFDAが承認

FDAは、Wellstat Therapeusics Corp.(Wellstat)が申請中のVistogard(一般名:uridine triacetate)を5-FUやカペシタビンの過剰投与の緊急対応、あるいはこれらの薬剤の治療終了後96時間以内に発症する心血管系または中枢神経系などの緊急治療薬として承認した。Wellstatは9月にuridine triacetateをXuridenの商品名で遺伝性オロト酸尿症の治療薬としてFDAの承認を取得し、希少小児薬の開発で優先審査バウチャーを入手した。 フルオロウラシルは、代謝物FUTPがRNAに取り込まれて細胞毒性を示すが、Vistogardの投与により過剰の血中uridineがuridine triphosphate(UTP)に変換され、FUTPに対する拮抗剤となる。 承認の根拠は、135例を対象とした2本のオープンラベル試験結果である。5-FUの毒性が発現した後にVistogardを投与した患者の生存率は96%と高値であった。 5-FUあるいはカペシタビンの治療で10~20%に重篤なあるいは生命にかかわる副作用、あるいは過剰投与が発生している。

Acerta Pharmaのacalabrutinib、CLLに対して奏効率95%

N Engl J Med誌に、Acerta Pharma社が開発中の第2世代Bruton’s tyrosine kinase(BTK)阻害薬アカラブルチニブacalabrutinib(ACP-196)の、慢性リンパ性白血病(CLL)に対する第1/2相試験において、奏効率95%などの優れた成績が報告された。 インブルビカ(一般名:イブルチニブ)による不可逆的BTK阻害がCLLの治療に進歩をもたらしたが、イブルチニブの忍容性に問題があり改善が望まれていた。アカラブルチニブは、第一世代BTK阻害薬の安全性と有効性を改善し、より選択性を高めた不可逆的BTK阻害薬である。 オープンラベル第1/2相多施設共同臨床試験では、アカラブルチニブの安全性と有効性などを評価した。再発CLL患者61例を対象とし、追跡期間14.3ヵ月の時点における奏効率は95%であった。染色体17P13.1欠損の患者(対象の31%を占める)での奏効率は100%であった。 参考 アストラゼネカ社は、Acerta Pharma社の全株式の55%を44億$で取得し、2016年後半に申請、ピーク時の年商50億$を期待。 Link   企業分析 ➜ AstraZeneca  新薬開発 ➜ 血液がん  市場動向 ➜ 血液がん

武田薬品のADC(抗体薬物複合体)製剤アドセトリスがホジキンリンパ腫における5年生存率で好成績

武田薬品のアドセトリスAdcetris(一般名:一般名:ブレンツキシマブ ベドチン、開発コード:SGN-35)の「治療歴のある再発・難治性ホジキンリンパ腫」を対象とした第2相試験の5年生存率の最終結果と、第3相試験AETHERA試験の最新データが、米国血液学会(ASH)において報告された。アドセトリスは、CD30 抗原を標的とする抗体薬物複合体(antibody-drug conjugate)である。 第2相試験では102例が登録され、客観的奏効率(ORR)は72%、完全寛解率33%であった。推定5年生存率は41%、全生存期間(OS)中央値は40.5ヵ月、無増悪生存期間(PFS)中央値は9.3ヵ月であった。 第3相ETHERA試験は、自家造血幹細胞移植後の再発リスクの高いホジキンリンパ腫患者329例が登録され、3年時点のPFS率は、アドセトリス群61%、プラセボ群43%であった。 Link   企業分析 ➜ 武田薬品  新薬開発 ➜ 血液がん  市場動向 ➜ 血液がん

アムジェンがヒュミラのバイオシミラーをEMAに承認申請

アムジェンは、ヒュミラ(一般名:アダリムマブ)のバイオシミラーABP501の販売承認申請(MAA)を欧州医薬品庁(EMA)に提出した。同社は、11月25日に米国FDAにバイオシミラー審査手続きに則って、生物薬品承認申請(BLA)を提出している。 ABP501の有効成分は、ヒュミラと同じアミノ酸配列を有する抗TNFαモノクローナル抗体で、剤形および力価はヒュミラと同一である。 無作為化二重盲検実薬対照試験(試験No. 20120262)では、メトトレキサートの効果が不十分な中等度~重度の関節リウマチ患者を対象として、主要評価項目である24週時点のACR20(ACR評価基準で20%またはそれ以上の症状改善)を達成した割合は、ABP501群74.6%、ヒュミラ群72.4%だった。副次評価項目、安全性、免疫原性においても同等・同質性が確認された。 Link   企業分析 ➜ Amgen  市場動向 ➜ 抗リウマチ薬  業界動向 ➜ バイオシミラー