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7月, 2016の投稿を表示しています

サノフィのGLP-1 受容体作動薬リキシセナチドを2 型糖尿病治療薬としてFDAが承認

 FDA はサノフィのGLP-1受容体作動薬のリキシセナチド(米国商品名:ADLYXIN)について、「成人の2 型糖尿病患者の治療に食事と運動療法の補助療法」として承認した。用法・用量は、最初の14 日間は、1日1回10μg 単回投与を充填済1みの使い捨てペンを用いて投与し、15日目からは1 日20 μg に増量。食事と共に1 日1 回皮下投与する。  本剤は、リクスミア の商品名で既にEU 加盟国、日本、ブラジル、メキシコ、およびインドなど60 ヵ国以上で承認されている。ADLYXIN の導出元Zealand Pharma A/Sは今回の承認で500 万$のマイルストンをサノフィから受領する。残るマイルストン1.35 億$およびグローバルな売上に対するロイヤルティを受領することができる。  今回の承認は、GetGoal 臨床プログラムの結果およびFDA が要求する新血管系の安全性の証明に成功裏に終了したELIXA 試験の知見に基づいている。GetGoal 臨床試験プログラムは、ワールドワイドな成人の2 型糖尿病患者合計5,000 名以上を登録した13 本の臨床試験からなっている。GetGoal プログラムの全試験において、HbA1c の低下効果を指標にした主要有効性評価項目を達成した。  サノフィはさらに、ADLYXIN とランタス(一般名:インスリングラルギン)の配合剤IGLARLIXI をFDA に申請中であり、審査期限(PDUFAゴール)は2016年8月となっている。 Link  企業分析 ➜ サノフィ  新薬開発➜ 糖尿病  市場動向➜ 糖尿病―注射

エーザイのレンバチニブの進行腎細胞癌(RCC)に対するエベロリムスとの併用療法をCHMPが承認勧告

 エーザイのマルチキナーゼ阻害剤レンバチニブが、「血管内皮増殖因子(VEGF)を標的とした薬剤の前治療歴のある、成人の進行性腎細胞癌に対するエベロリムスとの併用療法」の追加効能に関する欧州医薬品庁(EMA)ヒト用医薬品委員会(CHMP)の承認勧告を受けた。併用薬のエベロリムスはノバルティスが開発したmTOR阻害剤アフィニトールである。RCCを適応症として初回承認を取得したのち、乳がんの効能追加が承認されている。  レンバチニブは、VEGFR のVEGFR1、VEGFR2、VEGFR3 や線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)の FGFR1、FGFR2、FGFR3、FGFR4 に加え、血小板由来増殖因子受容体(PDGFR)のPDGFRα、KIT、RET などの腫瘍血管新生あるいは腫瘍悪性化に関与する受容体型チロシンキナーゼ(RTK)に対する選択的阻害活性を有する経口投与可能な薬剤である。甲状腺癌に対する効能で米国、日本、欧州、韓国、カナダ、メキシコ等40 ヵ国以上で承認を取得している。   Link  企業分析 ➜ エーザイ  新薬開発➜ その他のがん

アムジェンとUCBが共同開発中の骨粗鬆症治療薬ロモソズマブの承認申請を米国で提出

 アムジェン とUCB が「骨折のリスクの高い閉経後の女性の骨粗鬆症治療薬」として開発中のモノクローナル抗体ロモソズマブromosozumab のBLA をFDA に提出した。ロモソズマブ は骨中に存在する天然のタンパクであるsclerostin を阻害し、骨再吸収を減少させると同時に骨形成を増加させる、二重の作用を有している。  BLA の根拠 はピボタル第3相、プラセボ対照試験で、約7,200 名の患者を対象にした、FRActure study in postemenopausal woMen with ostEoporosis (FRAME)試験の結果である。閉経後の女性の骨粗鬆症を対象に、全股関節あるいは大腿頸部が低骨密度を基準に判定した、多施設、国際共同、無作為化、二重盲検、とした並行群間比較試験である。12 ヵ月の治療期間においてロモソズマブの有効性を、新たな脊椎骨折のリスク軽減効果で、プラセボ と比較している。アムジェンとUCB は今後開催される関連医学会でFRAME 試験の結果を発表する予定。 Link  企業分析 ➜ Amgen  新薬開発 ➜ 筋骨格系

Spark Therapeutics/Pfizer の血友病B 治療薬SPK-9001をFDA がBT指定

 Spark Therapeutics(Spark)とPfizer両社のSPK-FIX プログラムを牽引する治験薬で、血友病B 治療薬として開発中のSPK-9001 がFDA からBreakthrough Therapy(BT)指定を受けた。SPK-9001は、バイオテクノロジー技術を駆使して新たに作製した、新アデノ随伴ウイルス(AAV)キャプシドを用いた遺伝子治療製品であり、コドンを最適化した高活性ヒト血液凝固第IX 因子変異体を発現することができる。単回投与により完治する可能性のある治療法として現在実施中の第1相/第2相試験で評価が進行中である。  Spark は、最適化した遺伝子治療の選定、設計、製造、および製剤化を行う独自の技術基盤を有しており、それらを適用してSPK-FIX プログラムの化合物を開発した。SPK-FIX プログラムは、Spark とその創立時の研究チームがほぼ30年にわたって蓄積してきた血友病遺伝子治療研究および臨床開発の成果を活用している。 Link  企業分析 ➜ Pfizer  治療分野➔ 血友病

サンドのバイオシミラーetanerceptをFDA 諮問委員会が満場一致で承認勧告

 可溶化TNF受容体製剤「エタネルセプト」に対するバイオシミラーとしてノバルティスのジェネリック専門子会社サンドが開発したGP2015をFDA諮問委員会が満場一致(20:0) で承認勧告した。オリジナル製品であるアムジェンの「エンブレル」が取得している関節リウマチ(RA)、尋常性乾癬(PsO)、乾癬性関節炎(PsA)、強直性脊椎炎(AS)、多関節性若年性特発性関節炎(JIA)、の5つの効能すべてを承認する勧告である。  申請には健常成人216 人を対象とした4 本の薬物動態試験、および中等度および重度の慢性尋常性乾癬患者531 人を登録した臨床試験を実施、ほかにも非臨床試験を5 本実施して先行品エンブレルと包括的に比較している。2015 年7 月に米国FDAがBLA申請を受理、 欧州では2015 年12 月にEMAが「販売承認申請」(MAA)を受理している。 L ink   新薬開発➜ バイオシミラー  市場動向➜ 抗リウマチ薬   乾癬、その他の自己免疫疾患   業界動向 ➜ バイオシミラー

抗リウマチ治療薬エンブレル(エタネルセプト)に対してサンドのバイオシミラー製品が同等性を証明

 ノバルティスのジェネリック専門子会社サンドが開発中のバイオシミラー候補品が先発品エンブレル(一般名:エタネルセプト)との直接比較試験(EGALITY 試験)で好成績を示した。「慢性尋常性乾癬」治療薬としての有効性と安全性を比較したEGALITY 試験は、欧州11 ヵ国と南アにおいて531 名の患者を登録した無作為化二重盲検試験である(NCT01891864)。  中等度から重度の慢性尋常性乾癬患者を対象とし、12 週治療における乾癬面積と重症度指数(PASI)での75%の反応率を主要評価項目とした。バイオシミラーと先行品との間で、主要評価項目、安全性および免疫原性について同等性が確認された。この結果はパリで開催された乾癬国際ネットワーク会議で報告された。  サンドは現在3 種のバイオシミラー製品を販売し、さらに豊富な開発パイプラインを有し、バイオシミラーのグローバル・リーダーとなっている。2015 年から2017 年の3 年間に11 件のバイオシミラー製品を承認申請し、2020年までに主要なグローバル市場をカバーする計画が順調に進行している。 Link  業界動向 ➜ バイオシミラー  市場動向➜ 乾癬、その他の自己免疫疾患

アドセトリスの「自家造血幹細胞移植後ホジキンリンパ腫の地固め療法」効能追加を欧州委員会が承認

 武田薬品の抗体薬物複合体(ADC)製剤アドセトリス(一般名:ブレンツキシマブべドチン)の「自家造血幹細胞移植(ASCT)後の再発・進行リスクの高いCD30陽性ホジキンリンパ腫(HL)」効能追加を欧州委員会(EC)が承認した。「従来の治療法に比べて顕著な進歩」が認定され、販売権保護を1年追加、保護期間は合計11 年となった。  承認の根拠となったAETHERA試験はアドセトリスにとっては初めて完了した無作為化臨床試験である。HL の再発予防のためにASCT の効果を持続させることを目的に、ASCT後の地固め療法(consolidated therapy)としての効果を検討した。  プラセボ投与群(最良支持療法との併用)と比べ、アドセトリス 投与群(最良支持療法との併用)では病勢の進行を示さず生存期間が有意に延長した。この結果は無増悪生存期間(PFS)の75%改善に相当するとの独立中央判定委員会の見解が示された [ハザード比(HR):0.57、p=0.001]。  PFS は全ての患者を対象に、投与開始から2 年以上にわたり評価された。3 年間の追跡後に実施された最新の解析では、持続的な改善が示された(HR:0.58、95%CI:0.41-0.81、独立判定機関による)。全生存期間(OS)の中間解析では統計学的有意差は認められなかった。 Link  企業分析 ➜ 武田薬品工業  新薬開発➜ DDS/ADC  市場動向➜ 血液がん

高コレステロール血症治療薬プラルエント(アリロクマブ)が日本でも製造販売承認を取得

 サノフィとRegeneron Pharmaceuticals, Inc.(Regeneron)の高コレステロール血症治療剤プラルエント® (一般名:アリロクマブ)(遺伝子組換え)が厚生労働省より製造販売承認を取得した。プラルエントは、PCSK9を標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体である。適応症は「家族性高コレステロール血症(FH)、高コレステロール血症」、ただし「心血管イベントの発現リスクが高く、HMG-CoA 還元酵素阻害剤で効果不十分な場合に限る」。同じくPCSK9阻害剤で本年1月に承認されているレパーサ(アムジェン/アステラス製薬、一般名:エボロクマブ)と同一の表現となっている。  最大耐用量のスタチン療法を含む標準療法にプラルエントを上乗せ投与したグローバル第3 相ODYSSEY 試験において、プラセボに比べて強力かつ一貫したLDL-C 低下効果を示した。国内第3 相ODYSSEY JAPAN 試験では原発性高コレステロール血症の日本人患者を対象に、プラルエント皮下注を2週間に1回、開始用量を75 mg(効果不十分な場合は150 mg に増量)として投与した。  組み込まれた患者は全てスタチン療法(スタチン以外の脂質低下療法との併用は不問)を受けており、ベースラインにおける平均LDL-C 値はプラルエント群で141 mg/dL(3.6 mmol/L)、プラセボ群では142 mg/dL(3.7 mmol/L)であった。プラルエント群で LDL-C が事前に規定した目標値に到達しなかった患者については、12 週時点からプラルエント150 mg Q2W に切り替えられた(12 週以降も投与を継続した140 例中2 例)。  本試験では、日本動脈硬化学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン 2012 年版によるリスク区分別脂質管理目標値に則り、LDL-C の管理目標値を設定した。プラルエント 群は投与後24 週時に LDL-C を63%低下させたのに対して、プラセボ 群では2%上昇した(p<0.0001, ITT 解析)。プラルエント群の強力な LDL-C 低下効果は試験終了まで持続し、投与後52 週時の平均 LDL-C 値は、プラルエント 群 53.4 mg/dL(1.38 mmol/L)、プラセボ 群 135.6 mg/dL(3.51 mmol/L)であ...