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9月, 2018の投稿を表示しています

Regeneron/サノフィの抗PD-1 抗体LIBTAYO を進行扁平上皮癌治療薬としてFDAが承認

FDAは、Regeneron Pharmaceuticals, Inc.(Regeneron)とサノフィが開発中のLIBTAYO(一般名:cemiplimab-rwlc)を根治的切除術または根治的放射線療法が不適な、転移性扁平上皮癌(CSCC)、あるいは局所進行CSCC 患者の治療薬として承認した。LIBTAYO は免疫チェックポイント阻害剤(CPI)抗PD-1 完全ヒトモノクローナル抗体(mAb)で、米国において進行CSCC 治療薬としては最初で唯一の製品である。また抗PD-1 抗体としては3 番目の承認である。 LIBTAYO のFDA 承認は、オープンラベル、多施設、非無作為化、第2 相EMPOWER-CSCC-1 (Study 1540)試験と多施設、オープンラベル、非無作為化、第1 相1423 試験の2 本の進行CSCC 拡大コホートの統合解析結果に基づいている。この統合解析データの有効性の主要評価項目は、独立中央審査(ICR)で審査される確定奏効率(ORR)と確定奏効期間(DOR)であった。有効性は全ての被験者のフォローアップが少なくとも6 カ月経過後に判定された。統合有効性評価の対象患者は108 人であった 。 PAR Library » Sanofi , PD-1 inhibitor , Skin cancer

FDA、MM 及びALL の最小残存病変検出用次世代シークエンシング解析法clonoSEQ を承認

FDA が、Adaptive Biotechnologies の次世代シークエンシング(NGS)アッセイ法clonoSEQ を承認した。clonoSEQアッセイは、多発性骨髄腫(MM)及び急性リンパ芽球性白血病(ALL)の患者の骨髄試料中のDNA を用いて、患者の最小残存病変(MRD)の検出およびモニタリングに用いられるfirst-in-class の検査法である。 Blood 誌に掲載されたIFM 2009 試験では、2 つの治療群のMRD 状態とOS、PFS の関係を解析した。維持療法開始前にNGS MRD 検査を使用して患者のサブセット(N =224)を分析し、維持療法後に183 人の患者を評価した。凍結骨髄サンプルから500 ng – 20μg DNA を抽出し、clonoSEQ によりMRD を検査した。シーケンシングはIllumina NextSeqTM 500 System を使用した。MRD 陰性の判定は、維持療法前(P <0.001)と維持療法後(P <0.001)のPFS の延長と関連し、NGS MRD 検査で結果を十分に予測出来ることを示した。 PAR Library » Next generation gene sequencing , Bioventure

FDA、ファイザーのVIZIMPROをEGFR 変異陽性転移性非小細胞肺癌の1 次療法として承認

FDA は、ファイザーのキナーゼ 阻害剤VIZIMPRO(一般名:dacomitinib)を、EGFR exon 19 欠損またはexon 21 L858R置換変異を有する転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者の1次療法として承認した 承認の根拠となったのは、無作為化、多施設、国際共同、オープンラベルARCHER 1050 試験の結果である。対象は、転移病巣あるいは再発疾患の治療歴のない切除不能な転移性NSCLC 患者で、EGFR exon 19 欠損またはexon 21 L858R 置換変異陽性が必須とされた。計452 人の患者は、 VIZIMPRO群(n=227)またはゲフィチニブ群(n=225)の何れかに1:1 に無作為に割付けられた。主要評価項目の無増悪生存期間(PFS)中央値は、VIZIMPRO 群14.7 カ月(95%CI; 11.1, 16.6)、gefitinib 群9.2 カ月(95%CI; 9.1, 11.0)であった[HR = 0.59; (95%CI:0.47,0.74); p<0.0001]。 PAR Library » Pfizer , Lung cancer , EGFR inhibitor

デュルバルマブ、stage III 非小細胞肺癌に対し第3 相で標準治療より死亡リスクを約3 分の1 に低減

アストラゼネカのイミフィンジ(一般名:デュルバルマブ)の第3 相PACIFIC 試験の全生存期間(OS)データが、第19 回世界肺癌学会議(WCLC)とNEJM誌に報告された。 本試験は、白金製剤を用いた化学放射線療法(CRT)後に、進行が認められなかった切除不能なstage III 非小細胞肺癌(NSCLC) 患者(PD-L1 発現を問わず)を対象とした多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ 対照試験である。26 カ国235 施設が参加し、713 人の患者が登録された。主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、および全生存(OS)であり、副次評価項目には特定時点におけるPFS 率およびOS率、奏効率(ORR)および奏効期間(DoR)が含まれる。イミフィンジは、PD-L1 発現の有無に関わらず、標準治療に比べOS を有意に延長させ、死亡リスクを32%低減[ ハザード比(HR)= 0.68; 99.73%CI; 0.47-0.997; p=0.0025]させた。 PAR Library » AstraZeneca , PD-1 inhibitor , Lung cancer

第一三共のDS-8201 とKEYTRUDA のHER2+乳癌 / HER2 変異肺癌に対する臨床併用試験契約締結(9月20日)

米国第一三共は、抗HER2 ADC 薬DS-8201 とMerck/MSD の免疫チェックポイント阻害薬抗PD-1 抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法を評価する臨床試験の実施に関する契約をMerck & Co., Inc./MSD の子会社と締結したと発表した。 本契約に基づき、第一三共は、HER2 発現の乳癌(BC)及び非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象とした両剤併用の第1 相臨床試験を実施する。推奨用量の決定後、T-DM1 前治療歴の有るHER2 陽性進行乳癌患者群(コホート1)、標準療法を受けたHER2 低発現進行BC 患者群(コホート3)、及び抗PD-1/抗PD-L1 抗体の前治療歴の無いHER2 変異陽性の進行NSCLC患者群(コホート4)において、両剤併用の安全性、忍容性及び有効性を評価する予定。主要評価項目は最大耐用量、推奨用量及び奏効率。欧米において約125 人の患者を登録する予定。 LINK » Daiichi Sankyo , Antibody drug conjugate (ADC) , Breast cancer , Lung cancer , Collaboration

小野薬品、Fate Therap.とiPS 細胞由来他家CAR-T 細胞療法に関する創薬提携契約を締結(9月18日)

小野薬品は、米国San Diego に拠点を置くFate Therapeutics(Fate)と、癌を対象としたiPS 細胞由来同種異系(他家)細胞療法の創製を目的に戦略的創薬提携契約を締結したと発表した。Fate は研究資金の提供を受け、同社の独自開発のiPS 細胞技術基盤を使って小野薬品が選択した2 つの創薬標的に対するiPS 細胞由来他家CAR-T 細胞療法を創製する。 1 つ目のCAR-T 細胞療法;血液癌を対象として、小野薬品はアジアにおいて、Fate はアジア以外の地域で開発・商業化を行う権利を保有している。 2 つ目のCAR-T 細胞療法;固形癌を対象に、小野薬品は全世界を対象に独占的に開発・商業化の権利を保有するが、Fate は欧米における共同開発・共同販売のオプション権を保有する。本契約から創製される2 つの製品は共にFate が製造の責任を負う。 Fate のiPS 細胞製品の技術基盤:既存の抗癌剤との併用を含め、より効果的な薬理活性を達成するために繰り返し投与することが出来る、均一で改変された他家細胞製品の大量生産を目指している。また、ヒトiPS細胞の遺伝子改変やクローン化したマスターiPS 細胞株の確立などの技術や経験を有している。

アストラゼネカの抗CD22抗体LUMOXITI (moxetumomab)をFDAがヘアリー細胞白血病治療薬として承認(9月14日)

FDA は、アストラゼネカとMedImmune が開発中のLUMOXITI(moxetumomab pasudotox-tdfk)を2 回以上の全身療法の前治療歴の有る、再発または難治性(r/r)ヘアリー細胞(毛状細胞)性白血病(HCL)の成人患者の治療薬として承認した。first-in-class の新HCL 治療薬LUMOXITI の承認は、20 年振りである。 LUMOXITIは、短縮型細菌毒素と抗CD22 抗体のCD22 結合部分からなる抗CD22 指向細胞トキシンの融合蛋白で、B 細胞の細胞表層のCD22 に結合して細胞内に内在化し、毒素はタンパク質合成を阻害し、最終的にアポトーシスを誘発する。 LUMOXITI の創薬・研究開発は、国立癌研究所(NCI)によって進められ、以後の開発はMedImmune とNCI と提携契約の下で進められた。官民の科学的パートナーシップが癌治療に重要な進歩をもたらした好例として特記される。 承認申請の根拠となった1053'試験は、上前治療歴の有るr/r HCL 患者におけるmoxetumomab pasudotox 単剤療法の有効性、安全性、免疫原性および薬物動態を評価する、シングルアーム、多施設、第3 相臨床試験である。14 カ国、34 施設の参加の下に80 人の患者を登録して実施された。主要評価項目の完全奏効 (180 日以上の血球数の正常化) 率は30%であった。副次評価項目は、奏効率(ORR)、無再発生存期間(RFS)、無増悪生存期間(PFS)、奏効までの期間(TTR)、安全性、薬物動態および免疫原性能などである。 LINK » AstraZeneca , CD22 , Blood cancer

Eureka Therapeutics のET 140202 T 細胞療法、転移性肝細胞癌の予備試験で完全奏効達成(9月5日)

免疫システムの進化の力を利用して新規T 細胞療法を開発することにより癌の治癒を目標に、臨床段階の開発品目を有するバイオ医薬品ベンチャー企業Eureka Therapeuticsが、肝癌の最も一般的な病型である肝細胞癌(HCC)を有するAFP 陽性患者に対して、現在進行中のET140202 T 細胞療法のPOC 試験から得られた予備的な安全性および臨床結果をボストンで開催されたCAR-TCR Summit のLate-Breaking Session で報告したと発表した。 中国Xi'An Jiaotong(西安交通)大学の第一附属病院で実施されているET140202 T 細胞療法のPOC 試験結果によると、6 例の患者に対してサイトカイン放出症候群(CRS)、または薬物関連神経毒性が観察されず、好ましい安全性プロファイルを示した。更に、IV 投与群の1例は完全奏効を達成し、全体では6 例の患者のうち3例の癌が退縮した。

レンビマ、切除不能肝細胞癌治療薬として中国国家薬品監督局より承認取得(9月5日)

エーザイとMerck & Co., Inc.(Merck)のmulti-kinase 阻害剤レンビマ(一般名:レンバチニブ)が、単剤による全身化学療法歴の無い切除不能肝細胞癌に対する治療薬として、中国国家薬品監督管理局(NMPA)より承認を取得した。中国では、2017 年10 月に肝細胞癌の効能で承認申請を行い、既存の治療に比べて治療上の顕著なメリットを有するとして優先審査品目に指定され、申請から約10 カ月で承認を取得した。本承認は、中国におけるレンビマ の初めての承認である。肝細胞癌の発症率が最も高い中国において、切除不能肝細胞癌に対する全身化学療法の1 次療法として使用可能な薬剤としては、約10 年ぶりの新薬となる。 承認の根拠は、全身化学療法歴のない切除不能肝細胞癌患者954 人を対象に、レンビマと標準治療薬ソラフェニブとの有効性および安全性を比較する、多施設共同、非盲検、無作為化、グローバル、第3 相REFLECT(304)試験である。 全生存期間(OS)について、レンビマのソラフィニブに対する非劣性が統計学的に証明された。また、PFS、TTP およびORR について、ソラフェニブに対して、統計学的に有意に、かつ臨床的に意義のある改善を示した。