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10月, 2018の投稿を表示しています

DS-8201とアベルマブ等との併用療法を評価する研究開発提携契約

第一三共は、メルクKGaA 及び共同開発パートナーのファイザーと、trastuzumab deruxtecan (DS-8201、HER2に対するADC薬)、アベルマブ(免疫チェックポイント阻害薬)及びメルクKGaA が開発中のDNA損傷応答阻害剤(DDR阻害剤)との併用療法を評価する臨床試験の実施に関する契約を締結した。本契約に基づき、第一三共は、HER2発現またはHER2 変異陽性の固形癌患者を対象に、trastuzumab deruxtecanを含む2剤または3剤併用の第1 相臨床試験を実施する。本試験は3 つのパートから成る。 1) パートA; HER2発現陽性の進行固形癌を対象に、trastuzumab deruxtecanとアベルマブの2 剤併用療法において安全性、忍容性及び有効性を評価する。 2) パートB; HER2発現陽性またはHER2変異のある進行性固形癌を対象にtrastuzumab deruxtecanとDDR阻害剤の2剤併用療法において安全性、忍容性及び有効性を評価する。 3) パートC; HER2発現の進行性固形癌を対象に、trastuzumab deruxtecan、アベルマブ及びDDR 阻害剤の3剤併用療法を評価する。 主要評価項目は最大耐用量、推奨用量及び全奏効率である。欧米及びアジアにおいて約200名の患者を登録する予定である。 Library >  Antibody drug conjugate (ADC)

ㇾパーサ、腎機能レベルを問わずLDL-C 値及び心血管イベントリスクを一貫して低下(10/26)

アムジェン は、心血管系疾患の既往歴のある患者における抗PCSK9 抗体レパーサ(一般名:エボロクマブ)の治療効果を腎機能レベルに基づいて評価した、レパーサ心血管系アウトカム試験(FOURIER 試験)の新たな解析結果を発表した。本解析結果は、サンディエゴ で開催された米国腎臓学会(ASN2018)の年次集会「Kidney Week 2018」で報告された。 従来のサブグループ解析と同様、今回の解析結果により、軽度から中等度の慢性腎臓病(CKD)患者を含むハイリスクな患者において、低比重リポタンパクコレステロール(LDL-C)値のみならず、心臓発作や脳卒中などの主要心血管系(CV)イベントの相対リスクを低下させるレパーサの有効性が示された。これらの患者(N=4443)では、心血管系死、心臓発作、または脳卒中を含む複合副次評価項目の絶対リスクが減少する傾向が認められた。有害事象はCKD のステージを問わず患者全体で同程度であり、レパーサの既知の安全性プロファイルと一致していた。

PARP阻害薬リムパーザが第3 相BRCA 変異陽性進行卵巣癌患者の病勢進行・死亡リスクを70%低減

アストラゼネカとメルクのリムパーザ (一般名:オラパリブ)の第3 相SOLO-1 試験の詳細結果がESMO 2018で報告され、NEJM 誌on-line 版に掲載された。本試験では、新たに進行卵巣癌と診断された白金製剤を含む標準化学療法による初回治療後に完全奏効または部分奏効を達成しているBRCA遺伝子変異陽性(BRCAm)の患者に対する維持療法としての有効性が検討された。 リムパーザ群はプラセボ群との比較で、病勢進行あるいは死亡のリスクを70%低減させ [ハザード比(HR)= 0.30 ; (95%CI; 0.23-0.41), p<0.001]、統計学的に有意かつ臨床的に有意なPFS の延長を示した。無作為割付けから41 カ月後の時点で、プラセボ群のPFS中央値13.8 カ月に対し、リムパーザ 群では未達であった。36 カ月後の時点でリムパーザ群の患者の60%、プラセボ群の27%には病勢進行が認められなかった。 Pharma Asset Library >   PARP inhibitor     Ovarian cancer

HER2 陽性進行大腸癌に対するtrastuzumab deruxtecan (DS-8201a)第1 相試験最新結果報告

第一三共が開発中のADC 薬 [Fam-] trastuzumab deruxtecan (DS-8201a) (米国外の一般名はtrastuzumab deruxtecan)について、重度な前治療歴を有するHER2 発現陽性進行結腸直腸癌のサブグループ患者を対象に評価した、進行中の第1 相試験の最新結果が、ドイツMunich で開催中の欧州臨床腫瘍学会(ESMO 2018)年次集会で報告された(Abstract # 563P)。 今回報告されたのはHER2 発現陽性(IHC ≥1+ または増幅)の前治療を重度に経験してきた評価可能な結腸直腸癌 (CRC) 患者19 人のサブグループ解析の更新データである。全奏功率15.8%( 3 人/19 人)、病勢コントロール率84.2%(16 人/19 人)、奏効期間(DoR)中央値は未達であるが、無増悪生存期間(PFS)中央値は、3.9 カ月(95%CI:2.1, 8.3)であった。これらの患者は、HER2 IHCレベルがゼロの6 人を含め。保存病理組織についての中央検査結果によると、様々なHER2発現レベルを保有していた。

固形癌に対する腫瘍内投与の二重鎖RNA(polyI:C) BO-112 と抗PD-1 抗体の併用療法を報告

ESMOの年次集会で、スペインバレンシア のBioncotech Therapeutics S.L の二重鎖RNA helicase activator BO-112 について、単剤又は抗PD-1 阻害剤との併用による固形癌に対する初期の臨床試験結果が報告された。 BO-112 は、細胞内デリバリ―を改善する陽イオンキャリアのpolyethylenimine,を製剤中に含む二重鎖RNA(poly I:C)で、前臨床では、Toll 様受容体3(TLR3)、細胞内ウイルスRNA センサーRIG-1 および細胞内ウイルスセンサーMDA-5 を活性化することによって作用し、免疫原性細胞死および免疫チェックポイント阻害の増強効果をもたらす結果が得られている。腫瘍内(IT)BO-112 単剤、または全身性抗PD-1 抗体との併用療法は、最初のヒトの臨床試験である当該試験で分析される(NCT02828098)。 BO-112 のIT 投与と抗PD-1 との併用療法を実施し、単剤では管理可能な安全性プロファイルを示した。その作用機序には、直接的な抗腫瘍効果の他に、自然免疫ならびに適応免疫系の活性化を含んでいる。抗PD-1 抗体との併用療法は、抗PD-1 抗体難治性癌患者に対する治療の可能性を示唆した。予備的有効性の解析結果から、抗PD-1 抗体療法に対する抵抗性の減弱、または感受性回復への転換の可能性も示唆された。

テセントリク+ パクリタキセル併用1 次療法、PD-L1 発現陽性転移性TNBC 患者の転帰を改善

ロシュの抗PD-L1 抗体テセントリク(一般名:アテゾリズマブ) と、アブラキサン(一般名:nab-パクリタキセル)との併用1 次療法(Impassion 130 試験)について、PD-L1 発現陽性の転移性トリプルネガティブ乳癌(TNBC)患者の転帰を改善する結果が、ESMO 2018で報告され、同時にNEJM 誌にも掲載された。 本試験は、切除不能局所進行または転移性乳癌に対して全身療法を受けていないTNBC 患者を対象に、テセントリク+アブラキサンの併用とアブラキサン 単剤療法を比較した、多施設、国際共同、無作為化、プラセボ 対照の二重盲検第3 相臨床試験である。902 人の患者が1:1 の割合で無作為に2 群に割り付けられた。テセントリク+アブラキサン併用は、アブラキサン単剤と比べて、ITT 解析集団およびPD-L1 発現陽性患者のサブグループの両集団において、病勢進行および死亡リスクを低下させた。

大塚製薬とProteus、精神疾患領域でエビリファイ マイサイトを含むデジタルメディスンの契約拡大

大塚製薬と米国カリフォルニア に拠点を置くProteus Digital Medicine(Proteus)は、両社の関係強化とグローバルな協業の拡大契約を締結したと発表した。本契約に伴い、大塚製薬はProteus に8,800万$を支払う。これにより両社は今後5 年にわたり、エビリファイ マイサイトを含む精神疾患領域におけるデジタルメディスンの更なる開発と商業化を進める。 エビリファイ マイサイトキットは、薬剤とデバイスを組合せた製品で、成人の統合失調症、双極性障害、大うつ病の補助療法が適応である。胃から発信されるシグナルをキャッチするセンサーパッチを左胸郭下部に貼って使用する。検出されたシグナルは医療専門家のi-phone やtablet 端末などに転送されて、患者の服薬状況ならびに患者の体調などの総合的なケアに関わる基本情報をリアルタイムに管理出来る。医薬品と医療機器のセンサーの組合せ製品のNDA 申請は、FDA にとって最初の審査品目である。

Kite/HiFiBiO、癌治療用ネオアンチゲン反応性T 細胞受容体の開発に関わる提携契約締結

Gilead Sciences の傘下にあるKite は単一B 細胞スクリーニングによる治療用抗体の創製に注力しているバイオ技術企業HiFiBiO Therapeutics(HiFiBiO)と、固形癌を含む種々の癌種の潜在的治療法に向けたネオアンチゲン反応性T 細胞受容体(TCRs)の創製をサポートする技術開発に関わる研究提携とライセンス契約を締結したと発表した。 Kite とHiFiBiO は、養子細胞療法に使用するために、共有抗原ならびにネオアンチゲン受容体を特定するために患者の検体からTCR レパートリーを詳細にスクリーニングできるハイスループットアプローチを構築するためにHiFiBiO が所有する単一細胞技術基盤を使用することに同意した。ネオアンチゲンは、より標的化された抗腫瘍活性を提示する、各患者の癌に固有の腫瘍特異的突然変異から生じる抗原の集まりである。