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幹細胞移植が不適な多発性骨髄腫の新患患者の治療薬としてヤンセンが抗CD38抗体薬DARZALEXの効能追加をEU に申請(3月22日)

ジョンソン &ジョンソン傘下の医薬品部門ヤンセンは、自家幹細胞移植(ASCT)が不適な、多発性骨髄腫(MM)と新たに診断された患者の治療法として、レナリドミド+デキサメタゾン(Rd) との併用によるDARZALEX(一般名:daratumumab) のType II のEU変更申請(効能追加)をEMA に提出した。本効能についてヤンセンはFDA にも効能追加の併用療法のsBLA を3 月12 日に提出している。 737 人の45 歳から90 歳(年齢の中央値73 歳)の高用量の化学療法及びASCTが不適な、新たにMM と診断された患者を対象にした、無作為化、オープンラベル、多施設、第3 相試験MAIA 試験において、追跡期間中央値28 カ月の時点で、daratumumab-Rd 併用療法により、新たに診断され、幹細胞移植が不適なMM 患者の疾患進行または死亡のリスクがRd 単独療法による治療と比較して44%有意に低下したことが示された[ハザード比(HR)= 0.56; 95%CI:0.43-0.73; p <0.0001]。daratumumab-Rd 併用療群の無増悪生存期間(PFS)の中央値は、Rd 単独療法群の31.9 カ月に比べて、未達であった。Rd 単独療群と比較してdaratumumabとの併用療法群は、完全奏効率(CR)(48% vs. 25%)および非常に良好な部分奏効率(VGPR)(79%vs. 53%)を含めより強力な奏効性を示した。

ロシュ/Genentech のテセントリク のPD-L1 陽性TNBC に対する効能追加をFDAが加速承認(3月8日)

 FDAが認可した診断法(CDx)によってPD-L1 陽性 [腫瘍面積の1%以上をカバーする任意の強度のPD-L1染色陽性の腫瘍浸潤免疫細胞(IC)]と判定された「切除不能、局所進行または転移性のトリプルネガティブ乳癌(TNBC)」に対する治療薬として、テセントリク(一般名:アテゾリズマブ)のアブラキサン(パクリタキセル・アルブミン結合製剤)併用療法をFDAが加速承認した。PD-1阻害薬が乳がん効能を取得するのは初めてである。  承認申請の根拠となったのは、切除不能な局所進行または転移性乳癌に対して全身療法による治療歴の無いTNBC 患者を対象に、テセントリク とアブラキサン併用療法とアブラキサン単剤療法を比較した第3 相IMpassion130 臨床試験 (NCT02425891)である。主要評価項目の一つ無増悪生存期間(PFS) 中央値は、テセントリク とアブラキサン併用群7.4 カ月(6.6, 9.2)、アブラキサン単剤群4.8 カ月(3.8,5.5)であり、PFS のハザード比(HR)は0.60(95%CI;0.48, 0.77; p<0.0001)であった。もう一つの主要評価項目である全生存期間(OS) は未達であった。また、副次評価項目の奏効率(ORR)は、テセントリク とアブラキサン併用群が53%、アブラキサン 単剤群が33%であった。

ハーセプチンの新皮下注製剤HERCEPTIN HYLECTA をFDAが承認(2月28日)

FDA はGenentech が申請したHER2/neu 受容体拮抗剤ハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)の皮下注用製剤HERCEPTIN HYLECTA を承認した。HERCEPTIN HYLECTA は、HER2 過剰発現の乳癌の治療用としてトラスツズマブ とエンドグリコシダーゼのヒアルロニダーゼの配合剤である。申請は2018 年5 月1 日に提出された。承認申請の根拠となったのは、Hanna H 試験(NCT00950300)とSafe HER 試験(NCT01566721)の2 本の無作為化臨床試験の結果である。Hanna H 試験により、病理学的完全寛解および薬物動態(PK)に関して、皮下注製剤HERCEPTIN HYLECTA と静注製剤トラスツズマブの同等性が実証された。病理学的完全寛解(pCR)は、HERCEPTIN HYLECTA 投与群の118人(45.4%)と、HERCEPTIN 群の107 人(40.7%)に観察された(pCR の差の95%CI; -4.0, 13.4)。

難治性汎発性膿疱性乾癬に対する抗IL-36 抗体BI 655130の成績をベーリンガーインゲルハイム社がNEJM誌上で発表(3月7日)

NEJM 誌は、ベーリンガーインゲルハイム(BI)が開発中のBI 655130 が希少難治性乾癬である汎発性膿疱性乾癬(GPP)の症状を迅速に改善したことを示す、第1 相臨床試験データを掲載した。BI 655130 は、免疫系の中で多くの炎症性疾患に関与している可能性があるIL-36 受容体(IL-36R)の作用を阻害するモノクローナル抗体(mAb)である。 第1 相臨床試験において中等症~重症までの急性期GPP 患者7 人の患者を対象にBI 655130 を単回静脈内に投与し、20 週間の経過観察を行った。GPP の重症度は、Generalized Pustular Psoriasis Physician Global Assessment、およびGeneralized Pustular Psoriasis Area and Severity Index Score を用いて評価した。1 週目に7 人中5 人の皮膚症状が改善し、4 週目には全ての被験者に症状改善が認められた。2 週目に全ての患者で、平均73.2%の皮膚症状の改善が認められた。

進行腎細胞癌に対するバベンチオ + インライタの1 次併用療法のsBLA をFDAが優先審査に指定(2月11日)

Merck KGaA の米国およびカナダにおけるバイオ医薬品事業部門EMD Seronoとファイザーが共同開発中の抗PD-L1 抗体バベンチオ(一般名:アベルマブ)と、ファイザーのインライタ (一般名:アキシチニブ)との併用療法について、進行腎細胞癌(RCC)患者に対するsBLA をFDA が受理し優先審査に指定した。審査の終了目標は、2019 年6 月に設定された。 一変承認申請の根拠は、前治療歴の無い進行RCC 患者を対象にした、バベンチオ とインライタ との併用療法を評価した第3 相JAVELIN 腎101 試験データである。 JAVELIN と名付けたバベンチオの臨床開発プログラムは、少なくとも30 本の臨床プログラムからなり、15 の異なるタイプからなる9,000 人以上の癌患者を登録して進行中である。RCC に加えて、これらの腫瘍のタイプには、乳癌、胃癌/胃・食道接合部位癌、頭頸部癌、Merkel 細胞癌、非小細胞肺癌、尿路上皮癌などが含まれる。