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5月, 2020の投稿を表示しています

DS-1062 とペムブロリズマブとの併用臨床試験の実施に関する契約締結

第一三共は、抗TROP2 ADC 藥DS-1062 と免疫チェックポイント阻害剤抗PD-1 抗体キイトルーダ (一般名:ペムブロリズマブ)との併用療法を評価する臨床試験の実施に関する契約をMerck & Co., Inc.の子会社と締結した。 本契約に基づき、第一三共は、活性化遺伝子異常の無い進行・転移性非小細胞肺癌患者を対象とした両剤併用の第1 相臨床試験を実施する。本試験は2 つのパートからなり、パート1(用量漸増パート)では、DS-1062 の用量漸増試験で、安全性と忍容性を評価し、最大耐用量と推奨用量を決定する。パート2(用量拡大パート)では、両剤併用の推奨用量での安全性と忍容性を評価し、主要評価項目は両剤併用における最大耐用量、推奨用量での安全性と忍容性、副次評価項目は奏効率等である。

レムデシビル 第3 相臨床試験、標準療法よりも中等症COVID-19 患者の臨床症状有意に改善

ギリアドが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の中等症入院患者を対象にとしたレムデシビルの第3 相SIMPLE 試験の主要結果を発表した。 標準治療に加え、現在開発中のレムデシビル 5 日間および10 日間投与群と、標準治療群とを比較する非盲検試験である。試験では、第11 日目に臨床改善がみられる患者の割合は、レムデシビル 5 日間投与群(5 日群)が標準治療群(標準群)より65%高いことが明らかにされた [オッズ比(OR):1.65 (95% CI; 1.09-2.489; p=0.017)]。レムデシビル10 日間投与群(10 日群)の標準群に対する臨床改善のオッズ比も肯定的な傾向がみられたが、有意差は認められなかった[OR:1.31; (95% CI 0.88-1.95); p=0.18]。何れの群にも、新たな安全性シグナルは認められなかった。主要結果は4 月29 日に発表され、詳細なデータは 5 月 27 日にNEJM 誌に掲載された。この試験では拡大フェースを設け、人工呼吸器の使用例を含む 5,600 人を追加登録することとした。

FDA、ブリリンタのハイリスク冠動脈疾患における心筋梗塞又は脳卒中発症リスク軽減を承認

アストラゼネカの抗血小板剤ブリリンタ(一般名:チカグレロル)が、冠動脈疾患(CAD)を有するハイリスク患者における心筋梗塞または脳卒中の初回発症リスクの低下に対する効能を米国FDA から取得した。心筋梗塞または脳卒中の既往歴の無い、心血管系疾患のリスクが高い患者に対するアスピリン+ブリリンタの抗血小板剤2 剤併用療法に対する薬事承認は今回が初めてである。実際のFDA のsNDA 承認日は5 月28 日である。 本承認は第3 相THEMIS 試験の良好な結果に基づいている。試験では、心筋梗塞または脳卒中の初回発症リスクの高い2 型糖尿病合併の冠動脈疾患患者を対象に、アスピリン+ブリリンタ 60 mg の併用療法をアスピリン単剤療法と比較検討し、36 カ月の時点で併用療法群において、主要心血管イベントからなる主要複合評価項目のリスクが統計学的に有意に低下した。主要複合評価項目の中では心筋梗塞と脳卒中の発症抑制が顕著に認められた。

サノフィはリジェネロンとの資本関係を解消

05/29 Sanofi , Restructuring Sanofi announces closing of Regeneron stock sale > As a result of the offering, Sanofi has sold its entire equity investment in Regeneron, for total gross proceeds amounting to $11.7 billion. サノフィは保有するリジェネロンの株式売却を完了し、売却額は117億ドル(1兆2000億円)に達した。資本関係を解消したのちも2003年から続く提携関係は変更しない。

他家CAR T ALLO-501, 再発・難治性非ホジキンリンパ腫第1 相ALPHA 試験結果を報告

Allogene Therapeutics(Allogene)と共同開発パートナーのServier は、米国臨床腫瘍学会(ASCO2020)バーチャルサイエンティフィックプログラムで、開発中の他家CAR T 細胞療法ALLO-501 と前処置のリンパ球除去療法に使用する抗CD52抗体ALLO-647 について、非ホジキンリンパ腫に対する非盲検の第1 相ALPHA 試験において、用量制限毒性(DLT)、移植片対宿主病(GvHD)、又は免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)は認められず、忍容性も良好であったと発表した。進行中の試験で22 人が安全性評価対象、19 人がデータカットオフ時で少なくとも1 種の腫瘍に対する評価対象であった。1. 有効性:完全奏効(CR)7 人(37%)、部分奏効(PR)が5 人(26%)、奏効率(ORR)は63%であった。CAR T 治療歴の無い患者(N= 16)で、ORR の75%、CR 44%と高値が観察された。ORR の12人の患者のうち9 人(75%)がデータカットオフ時点でも奏効性を維持していた。高用量のALLO-647 の方が高いCR を示した。

COVID-19肺炎に対するアクテムラとレムデシビルの併用

05/28 Roche , COVID-19 , IL-6 Roche initiates phase III clinical trial of Actemra/RoActemra plus remdesivir in hospitalised patients with severe COVID-19 pneumonia Roche is also close to completing enrollment of a global randomised, double-blind, placebo-controlled phase III clinical trial of Actemra®/RoActemra® (tocilizumab) in hospitalised patients with severe COVID-19 pneumonia (COVACTA), with results expected this summer. RocheはCOVID-19肺炎の重症入院患者を対象としてアクテムラとレムデシビルの併用による第III相臨床試験を開始した。また、アクテムラ単独投与による無作為化二重盲検プラセボ対照第III相臨床試験は患者登録を完了しつつあり、この夏に結果が予想される。

COVID-19ワクチン開発を支援するパンデミックワクチン・アジュバント

05/28 GSK , COVID-19 GSK announces intention to produce 1 billion doses of pandemic vaccine adjuvant in 2021 to support multiple COVID-19 vaccine collaborations Announcement follows completion of global manufacturing review and decision to invest in expanded manufacturing capacity GSKは2021年に10億回分のパンデミックワクチンアジュバントを製造し、複数のCOVID-19ワクチンのコラボレーションをサポートする意向を発表。グローバルな製造レビューを完了し、製造能力拡張への投資を決定した。

タケダ薬品の株主総会に向けて「考える会」の見解3 > 株主提案権の行使について

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株主提案権行使に至る理由について 武田薬品の将来を考える会 代表 武田和久 非常事態宣言は解除されたものの、第2波第3波に備え、予断を許さない状況は今後も続くと予想されている今、私たちには、ウィルスと共生していく知恵と工夫がより求められています。そして企業も株主もまた、知恵と工夫、さらには大きな変革が求められています。 さて、「武田薬品の将来を考える会」は今回、ガバナンス強化に資すべく社外取締役の候補者を推薦し、株主提案権を行使することにいたしました。そこに至る理由につきまして、ご報告いたします。 先ずは、この代表的なグローバル製薬企業4社(ロシュ、ノバルティス、ファイザー、メルク)のCEO報酬の表をご覧ください LINK > 株主提案権の行使 タケダのCEO報酬18億円は、メルクの30億円、ファイザーの20億円に次いで3位となっています。 最高額であるメルクのCEO報酬は、2014年から2015年にかけて倍増し、その後更に4億円増加しています。その背景には、2014年に発売した抗がん剤・キートルーダの好調があります。メルクは、2015年に9.9%だったROEを38%へと28ポイント改善し、5年間の配当成長は年率平均5.1%、TSR(株主総利回り)は75%。これによりフレイジャーCEOの手腕が高く評価され、取締役会は定年制度を一時停止し、CEOの続投を決定しています。 また、この5年間のTSRは、ロシュ(31%)、ノバルティス(31%)、ファイザー(46%)において、市場(S&P指標)の伸び率(57%)を下回ったことから、CEO報酬は減額となっています(ただし、ファイザーとノバルティスは、途中でCEOが交代、2019年は新しいCEOの報酬)。 ロシュは、全世界における血友病治療薬・ヘムライブラの好調に起因し、ROEを3.7%ポイント改善し(直近実績42.6%)、年率2.7%の配当成長を実現しました。しかし、株価上昇率が市場を下回ったことから、CEOの報酬は減額されています。 さて、タケダはどうでしょう。ウェバーCEOの報酬(18億円)はなんと、この4年間(2018年度まで)で倍増、2019年度には20億円とさらに増加し、2位のファイザーを超えるのではと予想されています。 ウェバーCEOは、経営の選択と集中と称して、ノンコア事業、優良資産などの多くを売却し、さ...

PARP阻害薬によるHRD陽性卵巣がんの一次維持療法

アストラゼネカとメルク/MSD(メルク)のリムパーザ (一般名:オラパリブ)+ベバシズマブの併用療法について、初回治療後の維持療法としてFDA が承認した。 治療対象は、1 次療法の白金製剤ベースの化学療法とベバシズマブとの併用療法に対して完全または部分奏効を示し、病的変異または病的変異が疑われるBRCA 遺伝子変異陽性、および/またはゲノム不安定性のいずれかにより定義される相同組換え修復機能不全(HRD)陽性進行性上皮性卵巣癌、卵管癌または原発性腹膜癌の成人患者である。 今回の承認は第3 相PAOLA-1 試験のサブグループ解析結果に基づいている。HRD 陽性進行卵巣癌患者に対して、リムパーザ+ベバシズマブ 併用療法による維持療法により、病勢進行または死亡のリスクが67% [ハザード比(HR)=0.33 相当]低下することが示された。リムパーザ+ベバシズマブ 併用療法群では、無増悪生存期間(PFS)中央値が37.2 カ月に延長したのに対し、ベバシズマブ単剤療法群は17.7 カ月であった。

タケダ薬品の株主総会に向けて「考える会」の見解2>株価の現状

株価の現状 シャイアー統合の前後を通じて初めてとなるR&D説明会が昨年(2019年)11月に開催された。しかし、株価は4400円前後で横ばいに推移し、シャイアーとのM&Aを討議した定時株主総会(2018年6月)当時の4600円台を回復できなかった。ウェバーCEO就任時(2015年4月)6000円台だった株価は1年後には5000円へ低下し、2017年は6000円台を回復したものの、2018年以降シャイアーとのM&Aが表面化してからは3000円以下まで半減、その後4000円台を回復したところである。 株主総利回り(TSR, Total Shareholder Return) タケダ薬品の2020年3月期ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は0.9%となり、15%前後にある国内の同業他社、さらに15%から42%にある海外製薬企業とは比較の仕様がない低水準である。また、ISSなど著名な議決権行使助言会社が最低ラインとする5%にも届かない状況が続いている。そのために株価が低迷し、株主総利回り(配当金総額と株価増減額の合計)はウェバーCEOが就任した2015年4月1日から2020年3月31日までの5年間でマイナス29%となった。アステラス(-5%)、エーザイ(+3%)、第一三共(+309%)、さらに市場(TOPIX -9%)に対しても大きく下回る結果となった。海外企業は2015年1月初から2019年12月末の暦年データであるが、継続的に増配を維持し、配当成長率は年率平均2.2%から6.5%だった。加えて株価の上昇もあり、5年間のTSRは31%から75%となった。タケダ薬品の配当成長率はゼロだった。 LINK > 株主総利回り (武田薬品の将来を考える会ホームページ)

タケダ薬品の株主総会に向けて「考える会」の見解1>CEOの報酬について

CEOの報酬について 2020年5月26日 代表的なグローバル製薬企業(ロシュ、ノバルティス、ファイザー、メルク)のCEO報酬を比較表に示しました。タケダの18億円は、メルクの30億円およびファイザーの20億円に次いで3位となります。最高額のメルクCEOの報酬は2014年から2015年にかけて倍増していましたが、その後さらに4億円増加しました。背景には2014年に発売した抗がん剤キートルーダ(Keytruda)の好調があります。 メルクは2015年に9.9%だったROEを38%へと28%ポイント改善し、5年間の配当成長は年率平均5.1%、TSR(株主総利回り)は75%となりました。フレイジャーCEOの手腕が高く評価され、取締役会は定年制度を一時停止してCEOの続投を決定しています。 5年間のTSRを見ると、ロシュ(31%)、ノバルティス(31%)、およびファイザー(46%)は市場(S&P500指標)の伸び率(57%)を下回ったことから、CEO報酬は減額となりました。ただし、ファイザーとノバルティスは、途中でCEOが交代していますので、2019年は新しいCEOの報酬です。ロシュは全世界での血友病治療薬ヘムライブラの好調が起因して、ROEを3.7%ポイント改善し(直近実績42.6%)、年率2.7%の配当成長を実現しました。しかし、株価上昇率が市場を下回ったことから、CEOの報酬は減額されています。 タケダを見ると、ウェバーCEOの報酬は、2018年度までの4年間で倍増して18億円となっています。2019年度は20億円に達することも予想され、ファイザーを超えるかも知れません。ウェバーCEOは、経営の選択と集中と称してノンコア事業、優良資産などの多くを売却し、さらに国内を中心に多くの従業員を解雇することによって業績改善を図りました。しかし、ROEは0.9%へと3.0ポイント低下、配当成長率はゼロ、TSRはマイナス27%となりました。タケダの株主はシャイアー買収案件の前後に、全体として2兆円の損害を被っています。このような経営者の報酬がなぜ、二倍になっているのでしょうか。欧米企業であれば、CEO報酬の返還と解任を要求されると思われます。 現状を鑑みますと、経営者による自己利益の追求を監視するガバナンス(企業統治)が機能していません。「考える会」では、グローバル化を急ぐ...

COVID-19に対する新規抗ウイルス薬EIDD-2801

05/26 MRK , COVID-19 , Collaboration Merck and Ridgeback Bio Collaborate to Advance Development of Novel Antiviral Candidate, EIDD-2801 > Clinical Studies of EIDD-2801 for the Treatment of Patients with COVID-19 are Underway メルクとリッジバックバイオは協力して新規抗ウイルス薬候補であるEIDD-2801の開発を推進する。 COVID-19患者の治療に関するEIDD-2801の臨床試験が進行中である。

メルクはCOVID-19ワクチンをエボラ出血熱ワクチンに成功したIAVIと共同開発する

05/26 Merck , Collaboration , COVID-19 IAVI and Merck Collaborate to Develop Vaccine Against SARS-CoV-2:  New Collaboration to Leverage Complementary Expertise and Capabilities with rVSV Technology to Advance Novel Vaccine Candidate メルクとIAVIはSARS-CoV-2に対するワクチン開発で協力:  rVSVテクノロジーの補完的な専門知識と能力を活用して新しいワクチン候補を開発する。エボラ出血熱のワクチン開発に成功した実績がある。

COVID-19に対するハーバード大学データサイエンス構想の活動

05/26 Bayer , Academia , Collaboration , COVID-19 Bayer to support Harvard Research Study to Evaluate Trust in Science, Including in COVID-19 pandemic With the public debate on the merits of scientific data throughout the COVID-19 pandemic, Bayer announced its support for a new, multi-year Harvard Data Science Initiative (HDSI) research effort COVID-19パンデミックを含む「ハーバード大学:科学に対する信頼性評価研究」をバイエルは支援する。バイエルはCOVID-19パンデミック全体の科学データの有用性に関する公開討論を経て、ハーバード大学データサイエンス構想への新しい複数年にわたる支援を発表した。

FDA、ALUNBRIG(brigatinib)のALK 陽性転移性NSCLC に対する1 次療法の効能追加承認

武田薬品のALUNBRIG(一般名:brigatinib)について、FDA が、成人のALK遺伝子転座陽性転移性非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対する1 次療法として承認した。今回の承認により、ALUNBRIG の適応症に1 次療法が追加された。ALUNBRIG は、未分化リンパ腫キナーゼ(ALK)分子変異を標的とするようデザインされた強力かつ選択的な次世代チロシンキナーゼ 阻害剤(TKI)である。 本承認は、ALK 阻害剤による前治療歴のない成人のALK 陽性局所進行あるいは転移性NSCLC 患者を対象に、クリゾチニブと比較してALUNBRIG の安全性および有効性を評価する第3 相ALTA-1L 試験の結果に基づくものである。2 年以上の追跡調査後、ALUNBRIG はクリゾチニブよりも良好な結果が示され、特にベースラインで脳転移のある患者に対して抗腫瘍活性が有意に高いことが示された。本試験において、盲検下での独立評価委員会(BIRC)による評価では、無増悪生存期間(PFS)の中央値はクリゾチニブの11 カ月に対してALUNBRIGは24 カ月であり、ALUNBRIGはクリゾチニブと比較して病勢進行または死亡のリスクを2 倍低下させた(PFS ハザード比=0.49)。確定奏効率(ORR)がALUNBRIG 群では74%(95%CI:66-81)、クリゾチニブ群では62%(95%CI:53-70)であることがBIRC の評価として示された。

アストラゼネカは開発中のCOVID-19ワクチン4億人分の供給契約を確定

05/21 AZN , COVID-19 AstraZeneca advances response to global COVID-19 challenge as it receives first commitments for Oxford’s potential new vaccine Company working on a number of agreements in parallel to ensure broad and equitable supply of the vaccine throughout the world at no profit during the pandemic First agreements to supply at least 400 million doses; Company has total capacity sourced for one billion doses through 2020 and into 2021; continues to increase capacity further More than $1bn US BARDA investment to support development and production of the vaccine アストラゼネカはオックスフォード大学が開発中の新ワクチンに対する初受注を確定し、COVID-19グローバル危機への対応を前進する。並行して、パンデミック時には無利益で世界中に広く公平なワクチン供給を確保するための契約締結を多数進めている。 最初の契約では4億回分を上回る供給する。同社は、2020年から2021年までに10億回分のワクチンを調達する能力を確保しており、さらに拡大する。さらに開発・生産能力を拡大するために米国BARDAによる10億ドルの投資を受け入れる。

PARP阻害薬による前立腺がん治療

05/20 AZN , PARP , Prostate cancer Lynparza approved in the US for HRR gene-mutated metastatic castration-resistant prostate cancer Only PARP inhibitor to improve overall survival vs. enzalutamide or abiraterone in a biomarker-based subset of prostate cancer patients with BRCA1/2 or ATM mutations リムパーザによるHRR遺伝子変異・転移性・去勢抵抗性・前立腺がんの治療が米国で承認された。 BRCA1 / 2またはATM変異を有する前立腺がん患者のバイオマーカーベースのサブセットにおけるエンザルタミドまたはアビラテロンと比較して、全生存を改善する唯一のPARP阻害剤

PD-L1阻害薬の単独投与による転移性非小細胞肺がんの一次療法

05/19 Roche , PD-L1 , NSCLC FDA approves Roche’s Tecentriq as a first-line monotherapy for certain people with metastatic non-small cell lung cancer Tecentriq’s fourth indication in metastatic non-small cell lung cancer and fifth indication in lung cancer overall in the US FDAはロシュのテセントリクを転移性非小細胞肺がんに対する第一選択の単剤療法として承認した。テセントリクにとって転移性非小細胞肺がんにおける4番目の適応症となり、米国での肺がん効能における5番目の適応症である。

PD-1阻害薬とCTLA-4阻害薬の併用による非小細胞肺がんの一次治療

05/15 BMY , CTLA-4 , NSCLC U.S. Food and Drug Administration Approves Opdivo® (nivolumab) + Yervoy® (ipilimumab) as First-Line Treatment of Patients with Metastatic Non-Small Cell Lung Cancer Whose Tumors Express PD-L1≥1% FDAはOpdivo®(ニボルマブ)+Yervoy®(イピリムマブ)を、PD-L1≥1%を発現する転移性非小細胞肺がん患者の第一選択治療薬として承認した。

PARP阻害薬とVEGF阻害薬の併用による卵巣がん一次維持療法

05/11 AZN , PARP , Ovarian cancer Lynparza approved in the US as 1st-line maintenance treatment with bevacizumab for HRD-positive advanced ovarian cancer  Patients treated with Lynparza and bevacizumab lived without disease progression for 37.2 months vs. 17.7 months median for bevacizumab alone リムパーザはベバシズマブとの併用により、HRD陽性進行性卵巣がんに対する一次選択維持療法として米国で承認された。リムパーザとベバシズマブの併用により無増悪生存期間は37.2か月と倍増した。ベバシズマブ単独の中央値は17.7か月であった。

エンハーツ(DS-8201)をHER2 陽性胃癌治療薬としてFDAがBreakthrough Therapy に指定

第一三共とアストラゼネカ のエンハーツ (一般名:トラスツズマブ デルクステカン)[DS-8201、HER2 に対する抗体薬物複合体(ADC)]が、FDA よりHER2 陽性の再発・転移性胃癌治療を対象として、画期的治療法(Breakthrough Therapy)の指定(BTD)を受けた。 今回のBTD は、トラスツズマブを含む2 回以上の前治療を受けたHER2 陽性の進行・再発性胃腺癌患者、または胃食道接合部腺癌患者を対象として、日本及び韓国で実施した第2 相DESTINY-Gastric01 試験、並びに日米共同第1 相臨床試験の解析結果に基づくものである。第2 相試験結果は、本年5 月下旬に開催されるASCO 2020 で発表予定である。 エンハーツは、FDA より2017 年8 月にHER2 陽性再発・転移性乳癌治療を対象に、BTD を受けている。

中外製薬およびシンガポールA*STAR、COVID-19 に対する抗体医薬の共同研究を開始

中外製薬は、中外製薬グループの在シンガポール研究拠点のChugai Pharmabody Pte Ltd.(CPR)が、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と共に、新型コロナウイルス 感染症(COVID-19)に対する抗体医薬の共同研究を開始したと発表した。   この研究は、A*STAR 関連機関のシンガポール免疫学ネットワーク(SIgN)のシニア主席研究員Dr. Cheng-I Wang の研究チームにより見出された、COVID-19 治療の抗体藥候補に関するものである。リード抗体は多様性の高い人工ヒト抗体ライブラリから得られ、COVID-19 のSARS-CoV-2 に対する中和能を示している。CPR は、抗体研究では世界トップクラスの技術力を活かし、抗体の最適化を進め、独自の抗体工学技術を適用して開発候補を作製する。

RET遺伝子融合に起因する肺がんおよび甲状腺がん

05/08 LLY , RET inhibitor , Lung cancer , Thyroid cancer Lilly Receives U.S. FDA Approval for Retevmo™ (selpercatinib), the First Therapy Specifically for Patients with Advanced RET-Driven Lung and Thyroid Cancers Approved for metastatic RET fusion-positive NSCLC, advanced or metastatic RET-mutant MTC and advanced or metastatic RET fusion-positive thyroid cancer リリーが開発したRET阻害剤Retevmo(レテブモ、一般名:セルペルカチニブ)をRET遺伝子融合に起因する肺がんおよび甲状腺がんの治療薬としてFDAが承認した。

METエキソン14スキッピング変異がある非小細胞肺がん

05/06 NVS , MET inhibitor, NSCLC Novartis announces FDA approval of MET inhibitor Tabrecta™ for metastatic non-small cell lung cancer with METex14  Tabrecta (capmatinib, formerly INC280) is the first and only therapy approved by the FDA to specifically target metastatic NSCLC with a mutation that leads to MET exon 14 skipping (METex14) ノバルティスが開発したMET阻害薬Tabrecta(タブレクタ、一般名:カプマチニブ)をMETエキソン14スキッピングの変異がある非小細胞肺がん(NSCLC)に対する治療薬としてFDAが承認した。

SGLT2阻害薬による心不全治療

05/06 AZN , SGLT-2 , HFrEF Farxiga approved in the US for the treatment of heart failure in patients with heart failure with reduced ejection fraction Farxiga is the first SGLT2 inhibitor proven to significantly reduce the risk of cardiovascular death and hospitalisation for heart failure Farxigaは駆出率が低下した心不全患者の心不全の治療薬として米国で承認されました。Farxigaは、心血管死と心不全による入院のリスクを大幅に低減することが証明された最初のSGLT2阻害剤です

COVID-19に対するmRNAワクチンの実薬投与

05/05 PFE , COVID-19 , mRNA Vaccine Pfizer and BioNTech Dose First Participants in the U.S. as Part of Global COVID-19 mRNA Vaccine Development Program COVID-19に対するmRNAワクチンのグローバル開発プログラムを展開するファイザーとビオンテックは米国で治験参加者へ実薬投与を開始した。

リリーと中国企業がCOVID-19に対する中和抗体を共同開発する

05/04 LLY , COVID-19 Lilly and Junshi Biosciences to Co-develop Antibody Therapies for the Prevention and Treatment of COVID-19 リリーは上海を拠点とするJunshiバイオサイエンスとCOVID-19の予防と治療をめざす抗体療法を共同開発する。リリーはJunshiが同定した中和抗体を中国を除く世界全域で製造・開発および販売する独占的な権利を取得した。

ロシュのCOVID-19抗体テストが欧米各国で使用承認を取得

05/03 ROG , COVID-19 Roche’s COVID-19 antibody test receives FDA Emergency Use Authorization and is available in markets accepting the CE mark > The serology test has a specificity greater than 99.8% and sensitivity of 100% (14 Days post-PCR confirmation) ロシュが開発したCOVID-19抗体テストがFDAの緊急使用許可を取得した。欧州でもCEマークを認証する市場で利用可能となった。99.8%を上回る特異性と100%の感度を有する血清学的試験法である。(PCR陽性確認後14日後)

抗ウイルス剤レムデシビルによるCOVID-19治療

05/01 Gilead , COVID-19 Gilead’s Investigational Antiviral Remdesivir Receives U.S. Food and Drug Administration Emergency Use Authorization for the Treatment of COVID-19 ギリアドが開発中の抗ウイルス剤レムデシビルはCOVID-19治療薬としてFDAの緊急使用許可を取得した。