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11月, 2015の投稿を表示しています

Eli Lillyの抗EGFR抗体ネシツムマブをFDAが承認

FDAは、イーライリリイが開発した抗EGFR抗体ポルトラザPortrazza(一般名:ネシツムマブnecitumumab)を、扁平上皮非小細胞肺癌の一次療法として、ゲムシタビンとシスプラチンとの併用で承認した。 承認申請の根拠となったSQUIRE試験は、オープンラベル無作為化国際共同第3相試験である。同試験では1,093例が登録された。ゲムシタビン+シスプラチン(GC)群と、GC+ネシツムマブ(GCN )群を比較し、主要評価項目である線損機関(OS)中央値は、GCN群11.5ヵ月、GC群9.9ヵ月(p=0.01)、PFS中央値はGCN群5.7ヵ月、GC群5.5ヵ月(p=0.02)であった。 心肺停止と低マグネシウム血症のリスクが警告に記載されている。 Link   企業分析 ➜ Eli Lilly  新薬開発 ➜ 肺がん  市場動向 ➜ 肺がん

ノバルティスが創製したネプリライシン阻害剤をARBとの合剤とした心不全治療薬「エントレスト」をEUが承認

ノバルティスが開発した新規心不全治療薬エントレストENTRESTO(開発番号:LCZ696)をECが承認した。エントレストは、ARBバルサルタンとアンジオテンシン受容体neprilysin阻害剤のサクビトリルsacubitrilの配合剤である。左室駆出率が低下した成人の症候性慢性心不全が適応である(➜ PAR news )。 8,442例が参加したPARADIGM-HF試験の結果が申請の根拠となった。エントレストはACE阻害薬エナラプリルと比較して生存率が高く、心不全による入院が少ないことがこの試験で示された。また、両剤の安全性プロファイルは同様であった。 EUの心不全患者は1,500万人と推定されている。 Link   企業分析 ➜ Novartis  新薬開発 ➜ 循環器系

BMS/小野薬品のPD-1抗体オプジーボを進行腎細胞癌治療薬としてFDAが追加承認 

FDAは、Bristol-Myers Squibb(BMS)のオプジーボOpdivo(一般名:ニボルマブnivolmab)を血管新生抑制剤の治療歴を有する進行性腎細胞癌(RCC)の治療薬として承認した。過去12ヵ月間で、オプジーボは3種の癌腫に対して5件の適応承認を取得した。 今回の承認の根拠となったのは、CheckMate-025試験である。この試験は、血管新生抑制剤の治療歴を有する進行性腎細胞癌患者821例を対象として、オプジーボとエベロリムス(標準治療)を比較したピボタル非盲検無作為化第3相試験である。主要評価項目である生存期間(OS)は、オプジーボ群22ヵ月、エベロリムス群19.6ヵ月であった(p=0.0018)。オプジーボによるOSのベネフィットはPD-L1の発現の有無にかかわらず認められた。奏効率は、それぞれ21.5% vs 3.9%、奏効期間中値は、23.0ヵ月 vs 13.7ヵ月であった。 Link   企業分析 ➜ Bristol-Myers Squibb  新薬開発 ➜ その他のがん  市場動向 ➜ 腫瘍免疫

FDAが武田の経口プロテアソーム阻害剤イクサゾミブを早期承認

FDAは、武田薬品がNDAを提出中の新規経口プロテアソーム阻害剤Ninlaro(一般名:イクサゾミブixazomib、開発番号:MLN9708)を、前治療歴のる再発・難治性多発性骨髄腫に対して早期承認した。Ninlaroは、レナリドミドとデキサメタゾンとの併用で使用される。NDAは2015年7月10日に提出されており、審査完了目標日は2016年3月10日に指定されていた。 同剤は、EUでも加速承認審査の指定を受けており、EMAのCHMPで現在MAAを審査中である。 承認の根拠となったTOURMALINE-MM1試験は、成人再発・難治性多発性骨髄腫患者722例を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照国際共同試験である。主要評価項目の無増悪生存期間中央値はNinlaro群20.6ヵ月、プラセボ群14.7ヵ月であった(p=0.012)。この試験では、今後、長期の転帰が評価される予定である。 Link   企業分析 ➜ 武田薬品  新薬開発 ➜ 血液がん  市場動向 ➜ 血液がん

アストラゼネカのEGFR-TKI標的薬タグリッソをFDAが加速承認

アストラゼネカがNDA提出中のタグリッソTagrisso(一般名:オシメルチニブosimertinib、AZD9291)を転移性EGFR T790M変異陽性の非小細胞肺癌の治療薬として、FDAが加速承認した。2014年4月にBT指定され、2015年6月にNDAが提出されていた。 タグリッソは、活性型・感受性変異およびEGFR-TKI耐性遺伝子変異のT790Mの両方を阻害するように設計されたEGFR-TKI標的薬である。 EGFR T790M変異陽性コンパニオン診断法として、cobas EGFR Mutation Test v2(アストラゼネカとロッシュの共同開発)がタグリッソと同時に承認された。 Link   企業分析 ➜ AstraZeneca  新薬開発 ➜ 肺がん  市場動向 ➜ 肺がん

アムジェンのバイオシミラーABP501、第3相試験でアダリムマブとの臨床的同等性を証明

米国サンフランシスコで開催された米国リウマチ学会(ACR/ARHP2015)年次総会で、中等度~重度の関節リウマチ患者を対象とした、アムジェンのバイオシミラーABP501と先行品のアダリムマブ(ヒュミラ)との安全性、有効性および免疫原性を直接比較する第3相試験の結果が報告された。今回報告された、無作為化二重盲検実薬対照試験(No.20120262)では、主要評価項目である24週時点におけるACR20(ACR評価で病勢を20%以上改善)が、ABP501群の74.6%、先行品群の72.4%で達成された。ハザード比は1.039、90%CI: 0.954-1.133で、事前に規定した同等性の範囲内に含まれていた。副次的評価項目の24週時点におけるACR50、ACR70達成率も事前に規定した同等性の範囲内であった。また、結合抗体、中和抗体濃度も両群で同等であった。 治療関連有害事象の発現率は、ABP501群50%、先行品群55%で両群間に差は認められなかった。重篤な有害事象発現率は、ABP501群3.8%、先行品群5.0%、重篤な感染症の発現率は0.8%と1.1%で、ともに有意差はなかった。 Link   企業分析 ➜ Amgen  新薬開発 ➜ 関節リウマチ  市場動向 ➜ 抗リウマチ薬  業界動向 ➜ バイオシミラー

サノフィの抗IL-6受容体抗体サリルマブの第3相試験結果を米国リウマチ学会で報告

サノフィとRegeneronが共同開発中の完全ヒト抗IL-6受容体モノクローナル抗体(IL-6 mAb)サリルマブsarilumabのピボタル第3相SARIL-RA-TARGET試験の結果が、サンフランシスコで開催された米国リウマチ学会(ACR 2015)年次総会で発表された。本試験の主要評価項目である関節リウマチの兆候と症状の改善、および身体機能の改善、ならびに副次評価項目もクリアした。サリルマブは、IL-6受容体を標的とする完全ヒトmAbで、IL-6受容体と特異的に強く結合し、IL-6の受容体への結合を阻害し、続くサイトカインを介する炎症シグナル伝達を遮断する。RegeneronのVelocImmune抗体技術を使用して開発された。 SARIL-RA-TARGET試験は、TNF阻害剤の不応または不耐の関節リウマチ患者546例が登録され、DMARDs(生物学的製剤以外の抗リウマチ薬)との併用によりサリルマブ(200mgあるいは160mg)またはプラセボ隔週投与を比較する試験である。 試験結果: 1)12 週目時点の機能障害指数(HAQ-DI)のベースラインからの変化は、サリルマブ200 mg 群;-0.49(p=0.0004)、150 mg 群;-0.50(p=0.0007)、プラセボ群;-0.29 であった。 2)24 週目時点のACR20達成率は、サリルマブ200 mg 群;61%、150 mg 群;56%、プラセボ 群;34%であった(p<0.0001)。ACR50 達成率は、サリルマブ200 mg 群;41%、150mg 群;37%、プラセボ群;18%(p<0.0001)、ACR70 達成率は、サリルマブ200mg 群;16%(p=0.0056)、150 mg 群;20%(p=0.0002)、プラセボ 群;7%であった。 3)24 週目における DAS28-CRPのベースラインからの平均変化は、サリルマブ200 mg 群;-2.82、150 mg 群;-2.35、プラセボ群;-1.38 であった。DAS28-CRPの2.6 未満を達成した割合は、サリルマブ200 mg 群;29%、150 mg 群;25%、プラセボ 群;7%であった。また、臨床的疾患活動性指数(CDAI)のベースラインからの変化は、サリルマブ200 mg 群;-30.43、15...

GSKの抗IL-5阻害薬メポリズマブをFDAが重症喘息に対して承認

FDAは、GSKが申請中の抗IL-5阻害薬ヌカラNUCALA(一般名:メポリズマブmepolizumab)のBLAを、12歳以上の好酸球性フェノタイプの重篤な喘息患者における標準療法への上乗せ維持療法として承認した。メポリズマブは、好酸球の細胞表面に発現しているIL-5受容体に結合するモノクローナル抗体で、血中の好酸球数を減少させる。FDAへのBLAは、2014年11月に提出されていた。EUおよび日本などでも承認申請が提出され、現在審査中である。 承認の根拠となったのは、DREAM (MEA112997)試験, MENSA (MEA115588)試験SIRIUS (MEA115575)試験を含む9本の第2/3相試験(延べ登録者数1,300例以上)である。メポリズマブは、重篤な喘息患者に対して、吸入ステロイド+1種類以上の喘息コントロール薬を併用する標準治療法に上乗せする形で投与される。重篤な喘息患者の約60%は好中球性の気道炎症を起こしているとされている。 (参考)IL-5阻害剤として競合する協和発酵キリンのベンラリズマブ(benralizumab)は、共同開発中のアストラゼネカが「重度、管理不良、かつ好酸球レベルの高い」喘息患者におけるフェーズII段階の好成績績をThe Lancet Respiratory Medicine 誌でOn Line発表した。昨年(2014年)4月にはフェーズIIIに進むことを決定している。 Link   企業分析 ➜ Galxo SmithKline(GSK)  新薬開発 ➜ 呼吸器 / ➔ ベンラリズマブ   市場動向 ➜ 喘息・COPD治療薬