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2月, 2016の投稿を表示しています

FDAがアフィニトールの消化管・肺原発非機能性神経内分泌腫瘍の効能追加を承認

ノバルティスのmTOR阻害薬アフィニトール(一般名:エベロリムス)について、成人の切除不能、局所進行性または転移性消化管(GI)、または肺原発の進行高分化型非機能性神経内分泌腫瘍(NET)に対する治療をFDAが優先審査で承認した。NETは、神経内分泌細胞に由来するまれな癌で、消化管、肺、膵にみられる。 申請の根拠は無作為化二重盲検第3相試験であるRADIANT-4試験である。本試験では、消化管/肺原発の高分化型進行性非機能性進行NET患者302例を対象とし、エベロリムス+最適支持療法(BSC)群と、プラセボ+BSC群を比較した。主要評価項目であるPFS中央値はエベロリムス群11ヵ月(95%CI; 9.23 -13.3)、プラセボ群3.9ヵ月(95%CI; 3.58-7.43)であった。 Link   企業分析➜ Novartis  新薬開発➜ その他のがん

ノバルティスのmulti-kinase 阻害薬PKC412(midostaurin)をFLT3 変異陽性AML に対する治療薬としてFDAがBT 指定

ノバルティス がFLT3 変異陽性の急性骨髄性白血病(AML)治療薬として開発中のマルチキナーゼ 阻害薬PKC412 (ミドスタウリンmidostaurin) をFDAがbreakthrough therapy(BT)に指定した。PKC412 は、「FDA承認済の診断法で新たに診断され、標準化学療法による導入療法および地固め療法が適用できる、成人のFLT3変異陽性」のAML患者を対象とする治療薬となる。 BT指定の根拠は、717 名の患者を対象にした第3 相臨床試験RATIFY(CALGB 10603)の試験結果である。「PKC412 と導入療法および地固め療法」を受けた患者は、「プラセボ と導入療法および地固め療法」を受けた患者に比べて、全生存期間(OS)を大幅に改善した[ハザード比(HR) = 0.77, P = 0.0074]。PKC412 治療群のOS 中央値は74.7 ヵ月 [95%CI; 31.7,NA(未達)]に対して、プラセボ 群の中央値は25.6 ヵ月(95%CI; 18.6, 42.9)であった。 Link   企業分析➜ Novartis  新薬開発➜ 血液がん  市場動向➜ 血液がん

アストラゼネカの抗PD-L1 阻害薬durvalumab(MEDI4736)を膀胱がん治療薬としてFDAがBT指定

アストラゼネカとその子会社メディミューンが開発中のprogrammed death ligand-1 (PD-L1)を標的とするヒト型モノクローナル抗体(mAb)durvalumab(MEDI 4736)を、「初回の化学療法中あるいは治療終了後に進行した切除不能、転移性の尿路上皮性膀胱癌」に対する治療薬としてFDAがbreakthrough therapy(BT)に指定した。BT指定の根拠となったのは、初期第1 相1108 試験(CD-ON-MEDI4736-1108)の結果である。この試験は、2012 年9 月から開始され、進行固形癌患者を対象にした安全性、有効性、薬物動態を検証する。対象となる固形癌には非小細胞肺癌、扁平上皮頭頚部癌、および膀胱癌のコホートが含まれ、1,038名の複数の癌腫を含む1 種のバスケット臨床試験で、試験完了予定は2017 年12 月である。このBT指定は、アストラゼネカにとって癌領域で受けた3 番目のBT 指定になる。 Link   企業分析➜ AstraZeneca  新薬開発➜ その他のがん  市場動向➜ 腫瘍免疫(I-O)

イーライリリーの抗EGFR抗体ネシツムマブがEU承認を取得

イーライリリーが開発中のEGFRを標的としたIgG1モノクローナル抗体ポルトラザPortrazza(一般名:ネシツムマブnecitumumab)を、局所進行または転移性扁平上皮非小細胞肺癌(sq-NSCLC)の化学療法未治療の患者を対象に、ゲムシタビンとシスプラチンとの併用療法としてECが承認した。ネツシムマブは、上記効能に対する1次療法の選択肢としてEUで承認された初めての生物学的製剤である。 進行sq-NSCLC患者1,093例を対象とした第3相SQUIRE試験では、ネシツムマブ+ゲムシタビン+シスプラチン3剤併用群(545例)の生存期間中央値は11.5ヵ月、ゲムシタビン+シスプラチン2剤併用群(58例)では9.9ヵ月、ハザード比は0.84であった。SQUIRE試験では、約90%の患者でEGFR発現の評価が可能であり、このうち95%以上でEGFRが発現していた。 今回のECでの承認は、2015年11月のFDAによる承認に続くものである。 Link   企業分析 ➜ Eli Lilly  新薬開発 ➜ 肺がん  市場動向 ➜ 肺がん

韓国セルトリオン社が開発した、抗リウマチ薬レミケードに対するバイオシミラー製品をFDA諮問委員会が承認勧告

FDAの関節炎諮問委員会(AAC:Arthritis Advisory Committee)が、韓国のセルトリオンCelltorion Healthcareが申請したTNFα阻害剤インフリキシマブのバイオシミラーbiosimilar(CT-P13、Inflectra)のBLAを審議し、申請したすべての効能に関して21:3で承認勧告を採択した。セルトリオンは、インフリキシマブのバイオシミラーを2012年に韓国で、2013年にはEUで、2014年11月には日本(日本化薬)で販売承認を取得している。 セルトリオンは2009年にHospiraと複数のバイオシミラーに関する事業提携契約を締結したが、2015年9月にHospiraがファイザーに買収されたため、現在ではファイザーが米国およびその他の地域におけるバイオシミラーインフリキシマブの独占販売権を所有している。 今回、FDA AACは、CT-P13の先行品(レミケード)に対するCMC、前臨床および臨床での同等性を認め、レミケードのすべての効能の外挿が認められる可能性が高い。 Link   企業分析➜ Pfizer   ➜ 日本化薬  新薬開発➜ バイオシミラー  業界動向➜ バイオシミラー

武田薬品/Lundbeckの大うつ病(MDD)治療薬BRINTELIXに対して認知機能障害治療の効能追加をFDA諮問委員会が勧告

FDA精神系薬物諮問委員会(PDAC:psychopharmacologic Drugs Advisory Committee)は、武田薬品とルンドベックLundbeckのBrintellix(一般名:ボルチオキセチンvortioxetine)の成人の大うつ病性障害(うつ病)の認知機能障害に対する有効性について、8:2で支持した。 申請の根拠となったのは、18~65歳のうつ病患者を対象として認知機能障害へのBrintellixの効果を評価したFOCUS試験とCONNECT試験の結果である。 Brintellixは成人のうつ病に対する治療薬として2013年9月にFDAで承認され、現在64ヵ国で承認されている。2015年12月第3四半期(9カ月)売上181億円の実質成長率(為替調整後の前年同期比)は72%だった。 Link   企業分析➜ 武田薬品工業  新薬開発➜ 精神疾患  市場動向➜ 精神・神経系

Sanofi Pasteurがジカ熱ワクチンの開発に着手、デング熱ワクチン開発の経験を生かす

サノフィのワクチン事業部門Sanofi Pasteurが、ジカウイルスの感染と発症予防に向けたワクチンの開発に着手した。Sanofi Pasteurは、デング熱ワクチンDENGVAXIAの承認を取得しており、その研究開発部門や産業基盤を応用することによりジカ熱ワクチンの候補を速やかに特定できる可能性がある。 ジカウイルスは、デングウイルスときわめて近いウイルスで、Flaviウイルス科に属し、同じ種類の蚊が媒介する。最近、ブラジルでの流行が確認され、妊婦が感染すると小頭症の子供が出生リスクの上昇が問題視されている。 Link   企業分析➜ Sanofi  新薬開発➜ ワクチン(予防)