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7月, 2017の投稿を表示しています

Kite社が開発したCAR-T 療法axicabtagene ciloleucel の欧州承認申請(MAA)を提出

米カリフォルニア州サンタモニカに拠点を置くKite Pharma, Inc.が開発中のCAR-T 細胞療法axicabtagene ciloleucel の販売承認申請(MAA)を業界で初めてEU の欧州医薬品庁(EMA)に提出した。申請は悪性非ホジキンリンパ腫(NHL)の患者に対するZUMA-1 試験の1 次解析結果をベースに提出し、EMA は昨年発足させた優先審査イニシアチブPRIME スキームの指定によりEU の加速審査制度の下で審査を進める。2016 年5 月に指定を受けたPRIME スキームの対象効能は、再発・難治性(r/r)びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)である。 申請効能の根拠であるZUMA-1 試験では、1 回のCAR-T 細胞axicabtagene ciloleucel.のインフュージョンにより、主要評価項目の奏効率(ORR)として82%(p<0.0001)を達成、フォローアップの中央値8.7 ヵ月の時点で、44%の患者の奏効性が持続され、うち完全奏効(CR)が39%を占めた。 Link  »   Bristol-Myers Squibb (BMS)  、 大腸がん

抗PD-L1 抗体 IMFINZI を局所進行・切除不能の非小細胞肺癌に対する治療薬としてFDAがBreakthrough Therapy に指定

アストラゼネカが開発中の抗PD-L1 抗体IMFINZI(一般診:durvalumab)に対してFDA が白金製剤を用いた根治的同時化学放射線療法後に進行が認められなかった、局所進行切除不能な非小細胞肺癌(NSCLC)治療薬として Breakthrough Therapy(BT)に指定した。 IMFINZIは、PD-L1 を直接標的とするヒトモノクローナル抗体(mAb)であり、PD-L1 受容体とT 細胞上のリガンドPD-1 およびCD80 の相互作用を阻害し、腫瘍の免疫からの逃避機構が働かないよう作用する。 BT 指定の根拠は、第3 相PACIFIC 試験の中間解析結果である。同試験は、米国、カナダ、ヨーロッパ、中南米、日本、韓国、台湾、南アフリカおよびオーストラリアを含む26 カ国の235 施設において進行中である。同試験は、標準白金製剤療法による根治的同時化学放射線療法後に病勢の進行が認められなかった局所進行切除不能(ステージIII)NSCLC 患者を対象とし、主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)および全生存期間(OS)、副次評価項目には、PFS およびOS、奏効率(ORR)および奏効期間(DOR)が含まれる。 Link  » アストラゼネカ

ハーセプチンに対するバイオシミラー製品の承認申請をアムジェンとアラガン がFDA に提出

アムジェン とアラガンが開発中のハーセプチン(一般名:トラスツズマブ)に対するバイオシミラー候補品ABP980 のBLA をFDA に提出した。アムジェン とアラガンはオンコロジーで4 種のバイオシミラー製品を共同開発しており、ABP 980 はFDA に承認申請を提出した2 つ目のバイオシミラー候補品である。ABP 980 の有効成分はトラスツズマブと同一のアミノ酸配列を有するヒト化モノクローナル抗体で、同一の投与剤形・同一力価としている。 BLA申請には、分析、薬物動態、臨床データ、薬理ならびに毒性データが含まれている。第3 相試験の有効性、安全性および免疫学的比較試験結果はHER2 陽性初期乳癌の成人女性患者を対象として実施した。 Link  » アムジェン

PCSK9 阻害剤レパーサ(一般名:エボロクマブ)の効能追加申請(sBLA) を優先審査に指定

大規模心血管系アウトカム試験FOURIER のデータに基づいてアムジェンが提出したsBLAが承認されれば、「重大な心血管系イベントのリスク軽減」が添付文書に追加される。FDAの審査期限(PDUFAゴール)は2017 年12 月2 日に設定された。 FOURIER 試験は国際共同、第3 相、二重盲検、プラセボ対照、27,564 人の患者を登録して、レパーサ とスタチン の併用効果を証明した。主要評価項目は、心血管系疾患死、心筋梗塞、脳卒中、不安定狭心症による入院、あるいは冠血行再開術までの時間である。さらに、心血管系疾患死、心筋梗塞または脳卒中までの時間を副次評価項目とした。 スタチン療法にレパーサを上乗せすることにより、最初の心臓発作、脳卒中、または心血管系疾患死発症までの時間を副次複合評価項目で示された厳しい重篤な有害CV イベント(MACE)は、統計学的有意差を以って20%(p<0.001) 軽減された。また、不安定狭心症による入院、冠血行再開術、心臓発作、脳卒中、または心血管系疾患死を含む拡大MACE 複合主要評価項目のリスクを15% 軽減させた。主要評価項目および副次評価項目双方におけるリスク軽減の強さは、時間の経過とともに強くなり、早くて治療開始6 ヵ月で確たるベネフィットを示し、試験の中央値2.2 年まで持続した。副次複合評価項目について、探索的な解析では1 年目に16%、2 年目に1 年目を越える25%を達成した。 Link  » アムジェン 、

アムジェンとノバルティスが片頭痛予防薬AIMOVIGのBLA を提出

アムジェンとノバルティスが提出した片頭痛予防薬AIMOVIG(一般名:erenumab)のBLAをFDA が受理した。「月4 回あるいはそれ以上の高頻度に片頭痛を経験している患者の片頭痛の予防」を適応症として申請された。承認されれば片頭痛の予防用としてカルシトニン 遺伝子関連ペプチド受容体(CGRP)を標的とする最初のモノクローナル抗体薬となる。Amgen は米国、カナダ、および日本、Novartis は欧州及び世界の他地域における商業化権を有している。 [参考] WHO は片頭痛を最も深刻な消耗性疾患の一つに位置付けており、治療対象としての認識不十分なため40%以上が未治療である。米国では約3,800 万人が片頭痛に悩まされ、約400 万人が慢性片頭痛(月間頭痛日数15 日以上、うち8 日以上連続した片頭痛日が有る)を、3,000 万人以上が反復性片頭痛(月間頭痛日数15 日未満)を経験している。 Link  » アッヴィ  

三剤配合のHCV 治療薬VOSEVIをFDAが優先審査承認

FDA は、Gilead Sciences Ltd.(Gilead)が申請していた、2 種の既承認薬sofosbuvir+velpatasvir (EPCLUSA)に未承認の新薬voxilaprevir の3 剤の配合比一定の新配合錠剤VOSEVI のNDA を、成人の肝硬変の無い、あるいは軽度の肝硬変のある、慢性C 型ウイルス遺伝子型(GT)1-6 感染患者の治療薬として承認した。2016 年12 月8 日申請し、その時点で優先審査の指定を受け、Breakthrough Therapy の指定も受けた。  これまでにNS5A を阻害する直接作用型抗ウイルス薬sofosbuvir あるいはその他の抗HCV薬の治療を受けたが効果不十分な患者の治療薬として承認された。肝硬変の無いあるいは代償性肝硬変があり、以下の事項に該当する慢性HCV 感染の成人患者が治療対象となる。 1) これまでにNS5A 阻害剤を含むHCV レジメンによる治療を受けた、HCV GT-1、2、3、4、5、6 による感染の成人患者。 2) これまでにNS5A 阻害剤を含まないsofosbuvir を含むHCV レジメンで治療を受けたGT-1a および3 感染の成人患者。 Link  » ギリアド   C型肝炎

抗IL-23 抗体TREMFYA を尋常性乾癬の治療薬としてFDAが承認

FDAは、Janssen Biotech, Inc.の抗IL-23 抗体TREMFYA(一般名:guselkumab)を全身療法または光線療法の候補の中等度から重度の成人の尋常性乾癬治療薬として承認した。TREMFYAは、尋常性乾癬に重要な役割を果たしているサイトカイン IL-23 を選択的に阻害する、初めて承認された生物学的製剤である。承認は、FDA の優先審査バウチャーの申請後、優先審査の指定を受けて承認された。 申請の根拠となったの は、第3 相VOYAGE 1、VOYAGE 2 およびNAVIGATE 試験(2,000 人以上の尋常乾癬患者を含む)の結果である。TREMFYA は、第0 週および4 週目の2 回の開始投与終了後、8 週毎(Q8W)に100 mg を皮下投与する。上記の臨床試験では、TREMFYA 投与患者は、16 週目でプラセボと比較して、皮膚クリアランス、および痒み、刺すような痛み、灼熱感、皮膚の緊張等を含む尋常乾癬特有の症状の有意な改善が認められた。また、16 週、24 週、48 週にヒュミラ(一般名:アダリムマブ)と比較して、皮膚クリアランス(PASI 90)に関して優れた効果が実証された。 Link  »   乾癬 、 J&J(Janssen)

ノバルティスの CAR-T 療法CTL019をFDA 諮問委員会が満場一致で承認勧告

FDA のオンコロジー薬諮問委員会(ODAC) は、ノバルティスとPennsylvania 大が共同開発中のキメラ抗原受容体T 細胞(CAR-T)療法CTL019(tisagenlecleucel)のBLA を審議し、B細胞急性リンパ芽球性白血病(ALL)を有する再発性または難治性(r/r)の小児および若年成人患者の治療薬として、満場一致 (10-0) で承認を勧告した。  根拠とされたELIANA 試験(NCT02435849)は、米国、カナダ、EU、オーストラリア、日本の25 のセンターが参加して行われた最初の小児患者のグローバルCAR-T 細胞治療登録試験である。治療の潜在的な利益とリスクをよりよく理解するように設計されている。 (参考:CTL019 の製造) ノバルティスは凍結保存を工程に組み入れ、世界中の患者を対象として製造および治療を行うことを可能にした。凍結保存により、白血球処理のスケジュールに柔軟性をもたせることが可能になった。ノバルティスがグローバル臨床試験のCTL019 検体を製造しているニュージャージー州Morris Plains で商業生産を行う。採取した白血球のサブセットは多様だが、製品は均一化されている。 Link  » ノバルティス   血液がん

5 歳以上の鎌状赤血球病患者の合併症軽減剤としてFDAがENDARI を承認

FDA は、5 歳以上の小児および成人経口の鎌状赤血球病患者の血液障害を伴う重症合併症の軽減剤としてEmmaus Medical Inc.のENDARI(L-グルタミン)を承認した。鎌状赤血球病患者の治療薬として過去20 年間で最初の承認薬となった。 鎌状赤血球病は、赤血球が鎌状を呈する遺伝性の血液疾患である。血液の流れが乱れ、身体の組織への酸素供給が制限されて、激しい痛みや臓器の損傷をもたらす。NIH によれば、米国には約10 万人の患者がおり、アフリカ系アメリカ人、ラテン系およびその他の少数民族系に頻繁に発生する。 ENDARIは、酸化の主要な調節作用で知られる補酵素nicotinamide adenine dinucleotide(NAD)の酸化還元電位を改善することにより、赤血球の酸化的損傷を軽減するとされている。承認認申請の根拠は、12 ヵ月以内に2 回以上の痛みを伴う鎌状赤血球病(クライシス)を発症、鎌状細胞貧血あるいはsickle β0-thalassemia を発症している5 歳〜58 歳の患者230 人を登録した、無作為化、二重盲検、placebo 対照、多施設の第3 相臨床試験の結果である。48 週間の継続評価においてENDARI 群はplacebo 群に比べて麻薬あるいはKETROLAC による疼痛治療のための通院回数が少なく(通院回数中央値3 回vs, 4 回)、入院回数も少なく(中央値2 回 vs. 3 回)、入院期間もより短期であった(中央値6.5 日 vs. 同11 日)。また、生命に関わる重篤な急性胸部症候群の発現がより低率であった(8.6% vs. 23.1%)。

中国企業BeiGeneの抗PD-1 抗体が尿路上皮癌に対する臨床試験を開始

 北京とボストンを拠点とするバイオ医薬品開発企業 BeiGene, Ltd.は癌治療を目指して分子標的薬および癌免疫慮法を開発中である。臨床試験段階に進んでいる抗PD-1 抗体BGB-A317 の尿路上皮癌(UC)(膀胱癌)患者を対象とした中国におけるピボタル臨床試験が開始された。治療歴の有るPD-L1 陽性の局所進行または転移性UCの中国人患者を対象にBGB-A317の安全性および有効性を評価する第2 相、シングルアーム、多施設試験である。  BGB-A317 はFc ガンマ受容体への結合能力を高めるよう設計されている。PD-1 に対する高親和性および特異性を有しており、すでに承認されている抗PD-1 抗体との差別化が可能である。BeiGene Ltd.(BeiGene)はCelgene Corp.(Celgene)との間で、米国、欧州、日本、およびアジアを除くその他の諸国における開発と商業化に関わる戦略的提携契約を締結した。