投稿

4月, 2018の投稿を表示しています

FDA、CAR-T 細胞キムリアに対し再発・難治性大細胞型B 細胞リンパ腫の効能追加承認

FDA は、ノバルティスのキムリア(開発コード:CTL019、国際一般名;tisagenlecleucel)静注用懸濁液の2 番目の効能を承認した。ノバルティスは2018年、欧米以外に再発・難治性(r/r) B 細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)の小児および若年成人患者とr/r DLBCL 成人患者を対象に、キムリアのさらなる承認申請を計画中である。 2 つ目の新追加効能は、びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)、高悪性度B 細胞リンパ腫および濾胞性リンパ腫から生じたDLBCL など、2次療法以上の全身療法後の再発・難治性(r/r)大細胞型B 細胞リンパ腫の成人患者の治療である。中枢神経系原発性悪性リンパ腫患者の治療は対象外である 承認の根拠となったのは、JULIET ピボタル試験の結果である。米国、カナダ、オーストラリア、日本、およびオーストリア、および欧州全域にわたる10カ国27施設から患者を登録した。奏効率50%を示し(95%CI; 38% - 62%)、有効性を評価した68人のうち、32%が完全奏効(CR)を、18%が部分奏効(PR)を達成した。奏効期間の中央値は未達である。重症または生命を脅かすサイトカイン放出症候群(CRS)[グレード 3 /4]が23%に認められた。試験施設にはCRS治療法の事前教育の徹底によってCRSは世界的に管理できるようになっっている。

BMS とIlluminaが 癌免疫療法に関するコンパニオン診断法の開発・商業化戦略提携(4/13)

 Bristol-Myers Squibb Company(BMS)とIllumina, Inc.(Illumina)は、BMS の癌領域のポートフォリオをサポートするため、および体外診断法(IVT)の開発とグローバルな商業化のために、Illumina の次世代シーケンシング(NGS)技術を用いる戦略的提携契約を締結した。  両社の戦略的提携では、腫瘍の遺伝子変異量(TMB; Tumor Mutation Burden)を含む潜在的に予測可能なゲノムバイオマーカーを測定するIllumina TruSight Oncology 500 アッセイ診断法を開発する予定である。このアッセイは、TMBおよびマイクロサテライト不安定性を含む癌治療のための既知の殆どのバイオマーカーを検出することを目的としている。このシリーズのひとつであるTruSight Tumor 170は、DNA とRNA を同時に解析できる濃縮ベースのターゲットパネルで、幅広い範囲の遺伝子や変異型をカバーする。また、わずか40 ng のDNA 及びRNA から5%の変異アリル頻度の変異を検出できる。

国内初のCAR-T 細胞療法(CTL019)の承認申請

ノバルティスが、25 歳以下の再発・難治性B 細胞性急性リンパ芽球性白血病(ALL)及び成人の再発・難治性びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL)に対する、日本国内初のCAR-T 細胞療法CTL019 (国際一般名:tisagenlecleucel、海外における製品名:Kymriah) の製造販売承認を申請した。 本申請は、ペンシルバニア 大学とノバルティスの協働による国際多施設共同第2 相ELIANA 試験及びJULIET 試験に基づいて行われた。CTL019 は、2017 年8 月に25 歳以下の再発・難治性ALL を適応症として、初のFDA 承認を取得し、2017 年10 月に2 つ目の効能である成人のDLBCL に対する承認申請が行われた。また、2017 年11 月には、小児・若年成人のALL および成人のDLBCL に対する販売承認申請がEMA に提出された。今回、日本での承認申請は、米国、欧州に続くものである。なお、2016 年5 月には、日本国内においてCD19 陽性のALL 及びDLBCL の適応に対し、希少疾病用再生医療等製品に指定されている。

インヒビター非保有血友病A に対してHEMLIBRA をFDAがBreakthrough Therapy に指定

中外製薬が創製し、ロシュと共同開発中の抗血液凝固第IXa/X 因子ヒト化二重特異性モノクローナル抗体で、血液凝固第VIII 因子機能代替製剤HEMLIBRA(emicizumab-kxwh)が、インヒビター(抗FIXa 抗体)非保有血友病A に対して、FDA よりBreakthrough Therapyに指定された。 HEMLIBRA は、独自の抗体改変技術を用いて創製された二重特異性抗体で、活性型第IX 因子と第X 因子に結合し、血友病A で欠失または機能異常を来している第VIII 因子の補因子機能を代替する。HAVEN3 試験において出血頻度の有意な減少が確認され、皮下投与や投与頻度という利便性の向上と共に、血友病A の治療における新たな治療選択肢として期待されている。

Karyopharm のselinexor を5 剤抵抗性難治性多発性骨髄腫にFDAがファストトラック指定(4/10)

FDAは、Karyopharm Therapeutics Inc.(Karyopharm)のリード化合物で、経口投与で有効な選択的核外輸送タンパク阻害剤(SINE) selinexor に関して、5 剤の治療歴のある多発性骨髄腫の治療薬としてファストトラック(FT)に指定した。 selinexor(KPT-330)は、first-in-class の経口の選択的核外輸送タンパク阻害剤(SINE)であり、核外輸送タンパクXPO1(またはCRM1)に結合して阻害することにより機能し、細胞の核内に腫瘍抑制タンパクを蓄積させる。これにより細胞の腫瘍抑制機能を再活性化および増強することで、正常細胞にはほとんど影響を与えずに、癌細胞に選択的にアポトーシスを誘導すると考えられる。現在、多発性骨髄腫を対象としたボルテゾミブと低用量デキサメタゾンとの併用による第3 相無作為化試験(BOSTON 試験)、低用量デキサメタゾン との併用による試験(STORM 試験)、および多発性骨髄腫の治療薬として承認されている薬剤との併用を検証する試験(STOMP 試験)、びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫を対象とした試験(SADAL 試験)、脂肪肉腫を対象とした試験(SEAL 試験)を含む、中期および後期段階の試験が実施されており、これまでに 2,300 人を超える患者がselinexor の投与を受けている。

タカラバイオ、大塚製薬とNY-ESO-1・siTCR 及びCD19・CAR 遺伝子治療の提携契約締結

タカラバイオ(タカラ)は、大塚製薬(大塚)とNY-ESO-1・siTCRTM 遺伝子治療薬(開発コード番号:TBI-1301、TBI-1301-A)及びCD19・CAR 遺伝子治療薬(開発コード番号:TBI-1501)の、日本国内における共同開発・独占販売に関する契約を締結した。 NY-ESO-1・siTCRTM 遺伝子治療は、 癌患者から採取したリンパ球(T 細胞)に癌細胞を特異的に認識するTCR 遺伝子を体外で導入し、培養によって増殖させた後に治療薬として患者に輸注する治療法である。TCR 遺伝子が導入されたリンパ球が、癌細胞を特異的に認識して攻撃し、消滅させる効果が期待される。現在、日本国内においては、滑膜肉腫を対象とした第1/2 相試験を実施中である。また本治療薬は2018 年3 月27 日に厚労省の『先駆け審査指定制度』の対象品目に指定されている。 CD19・CAR 遺伝子治療は、 急性リンパ芽球性白血病(ALL)を含む多くのB 細胞性リンパ腫およびB 細胞の表面に発現しているCD19 タンパク(抗原)を特異的に認識するCAR(キメラ抗原受容体)の遺伝子を、患者由来のリンパ球に導入し、再び輸注する治療法である。現在、日本国内においては、成人のALL に対する第1/2 相試験を実施中である。

オプジーボ・イピリムマブ併用によるMSI-H/dMMR大腸がん治療の効能追加を申請

U.S. Food and Drug Administration (FDA) Accepts Bristol-Myers Squibb’s Application for Opdivo (nivolumab) Plus Yervoy (ipilimumab) for Previously Treated Patients with MSI-H or dMMR Metastatic Colorectal Cancer for Priority Review March 27, 2018 »  Bristol-Myers Squibb ,  Colorectal cancer ,  CTLA-4 ,  MSI-H cancer ブリストルマイヤーズがPD-1阻害薬オプジーボと CTLA-4阻害薬 イピリムマブの併用による「前治療歴のある MSI-H(マイクロサテライト不安定性) またはdMMR(ミスマッチ修復不全)の転移性 大腸がん 」の効能追加をFDAに申請。優先審査となった。